

SNSのビジネス活用は、もはや常識です。しかし、どのSNSを活用したら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで当記事は、5つの主要SNSの特徴をまとめました。5大SNSの特徴を理解して、ビジネスを成功に導きましょう。
シニヤン先輩~!! クライアントさんが「SNSやりたい」って言ってるんですけど、僕SNSはTwitterしかわからなくって……この機会に教えてくれませんでしょーか!?
おっ、自分から勉強しに来るなんて熱心だね。もちろんいいよ!
日本の「5大SNS」とは?
現在、日本ではさまざまなSNSが展開されています。5大SNSは次のとおりです。
- LINE
- TikTok
各プラットフォームごとに役割も異なれば、アルゴリズムも異なります。役割やアルゴリズムが変われば、当然、運用方法も変わります。各SNSの特徴を理解し、正しくSNSを選びましょう。
6大SNSとは
5大SNSは明確に定義されているわけではありません。3大SNSと言われる場合もあれば、6大SNSと言われる時もあります。大切なのは数字ではなく、各主要SNSに対する理解です。
6大SNSでは、5大SNSにYouTubeが加わります。サービスや製品によっては、YouTubeも攻略する必要があるでしょう。いずれにせよ、各SNSの違いに関する理解は欠かせません。SNSを選定するうえで、「なぜその媒体を選ぶべきか」は必ず理解しましょう。
「5大SNS」の特徴
5大SNSの特徴を解説します。まずは王道のFacebookからみていきましょう。
- 国内の月間アクティブユーザー数:2,600万人
- ユーザー層:30代が最多。
- 特徴:実名登録制のSNSで、特にビジネスユーザーが多い。
- 役割:広告運用がメイン。人脈次第ではコンテンツ投稿も要検討。
- 強み:個人情報が正確に登録されているので、ターゲティングの精度が高い。
広告費をかけられない場合は、候補から外すべきSNSです。かつては、Facebookのいいね数を集め、コンテンツを投下し集客する方法がありました。しかし、2023年現在では、数十万ものいいね数を集めたページでさえも更新が止まっている状況もしばしば散見します。
Facebookでコンテンツ運用がされなくなったのは、2018年1月のアルゴリズム変更が大きな理由のひとつです。アップデートにより、友達や家族など関係の深い人の投稿が優先されるようになりました。結果として、現在も企業のページが表示されにくくなっています。
もっとも、Facebookは実名性でユーザー数の多い媒体です。SNS広告運用なら、認知拡大に貢献してくれます。リアルな繋がりがある方は、個人での発信や交流によってビジネスチャンスに繋がる可能性もあるでしょう。基本は広告運用がメインのSNSです。
- 国内の月間アクティブユーザー数:4,500万人
- ユーザー層:登録者数は20代が最も多く、利用者数としては10代も多い。平均年齢は35歳程度。
- 特徴:短文でのコミュニケーションがメインのSNS。
- 主な広告形態:プロモツイート・プロモアカウントによるタイムラインへのプロモーション表示が可能。
- 強み:他のSNSに比べ、特に高い二次拡散性を持つ。
Twitterは、広告運用もコンテンツ運用も可能です。獲得重視なら、広告運用を選びましょう。集客だけでなく顧客との関係構築も考慮するなら、コンテンツ運用がおすすめです。
しかし、商品力やブランド力がない場合、ただ単に発信するだけではフォロワーやエンゲージメントは増えません。優位性がない場合は、「お悩み解決」を軸に画像などを用いて有益な情報を発信し続ける必要があります。
すでに、熱狂的なファンを抱えている場合は、キャラクター重視の運用で大きな成果をあげられるでしょう。
- 国内の月間アクティブユーザー数:3,300万人
- ユーザー層:非常に若く、10代・20代が半数以上を占める。
- 特徴:画像や動画がメインのSNS。
- 主な広告形態:ストーリーズ広告・写真広告・動画広告・カルーセル広告・コレクション広告・発見タブ広告など、6種類の配信方法あり。
- 強み:写真や動画に強く、ユーザーにも女性が多いため、ファッションや化粧品といった商材とは特に相性が良い。
InstagramはTwitter同様に、広告運用もコンテンツ運用も可能です。Twitterと異なるのは、強力な独自の露出経路の有無です。Instagramは、発見タブからの流入がメインになるので、集客力も侮れません。発見タブをハックできれば、認知拡大に貢献できるでしょう。
しかし、発見タブ流入を狙うには、文字入れや面白いリール動画が必要です。ブランディングには不向きなので、運用目的を最初から明確にしないと、成功は難しいでしょう。
広告運用は親会社がMeta(Facebook)なので、Facebook広告の知識があれば同時に流せます。Instagramのアカウントがなくても、インスタ広告は実施可能です。
>>Instagram(インスタグラム)マーケティングの本質|勝てる戦略の立て方
LINE
- 国内の月間アクティブユーザー数:8,600万人
- ユーザー層:幅広い世代が利用しており、ほぼ全世代にわたる。
- 特徴:日常生活になじみの深いメッセージツール。
- 主な広告形態:LINEのアプリ上やLINE広告ネットワークに対して、テキストやバナー等での広告配信が可能。
- 強み:ユーザーの住んでいるエリア・性別・年齢は勿論、興味関心などのデータでターゲットを指定して配信できる。
関係構築がメインのSNSです。情報を発信するだけでは、友だちは増えていきません。友だちを増やすには、他の媒体から誘導する必要があります。
また、友だちを増やすうえでは、LINE広告の活用も有効です。LINE広告はバリエーションも豊富で、友だち追加広告のような機能も用意されています。
いずれにせよ、ユーザー数が多いからといって、簡単に集客はできないので注意が必要です。既存のお客様とのやり取りを通じた、関係構築には強みがあります。
TikTok
- 国内の月間アクティブユーザー数:950万人
- ユーザー層:非常に若く、10代・20代が半数以上を占める。
- 特徴:15秒~60秒のショートムービーを投稿・共有する動画SNS。
- 主な広告形態:起動画面広告・#チャレンジ・インフィード広告といった、主に動画を使った3種類の配信方法あり。
- 強み:動画を使った配信なので記憶に残りやすく、特に若年層へのアプローチに強い。
TikTokは広告運用とコンテンツ運用と共に、最もアンテナを張るべき媒体です。広告においては、動画だからこその訴求力が獲得効率をアップしてくれる可能性があります。
コンテンツ運用においては、TikTokならではのショート動画の拡散力を利用できるでしょう。また、TikTokに使用するショート動画コンテンツは、YouTubeショートやInstagram Reels(リール)にも転用可能です。短い期間で成果を求めるなら、ショート動画は確実に攻略しなければいけません。
いずれにせよ、動画作成の敷居の高さがデメリットです。企業が設ける数々の制約のなかから、台本作成、撮影、編集まで行う必要があります。
うわぁ~、こうやってみると、ほんとに色んなSNSがあるんですね……!!
そうだよね。それにそれぞれ特徴があるから、より効果的な配信ができるようにうまく活用していきたいよね。
「SNS」の強みは、プロフィール情報を使ったより精密なターゲティングでもあるから、「どんな人に向けて」「どんな情報を届けたいのか」をよーく考えて配信先を決めるのが大切だよ。
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そのSNSの選び方、間違っています。|SNSの使い分けガイドブック
目次
- はじめに
- 特徴・役割の比較【一覧表】
- 年代別利用率の違い