

SEOスパムとは、Googleのガイドラインに違反してSEOを行い、ズルして検索上位を目指すことです。「どんな行為がSEOスパムに含まれるの?」「どうやって対策したらいいの?」今回は、Web担当者が押さえておきたいSEOスパムの基本知識をご紹介します!
先輩見てください!このサイト、キーワードがたくさん書いてあるんですけど、全然日本語になっていないんです……。こういうサイトでも上位表示されるんですね……。
あぁ、多分ツールで自動作成されたサイトだと思うよぉ。今は上位表示されているけど、SEOスパム行為の認定を受けてそのうち表示されなくなるはず。
ス、スパム…?あのおいしいお肉のことですか……?
SEOスパムの定義とは

SEOスパムとは、検索エンジンで上位表示させるために不正・過剰な方法でSEOを行うことです。検索エンジンのGoogleにはWebサイト運用のガイドラインが設けられており、このガイドラインに違反する行為のことをSEOスパム(検索エンジンスパム)と呼びます。
言い換えると、ズルや迷惑行為をして検索上位を目指すことです。Googleなどの検索エンジンは、ユーザーにとって役立つページを上位表示できるように、日々アップデートを行っています。
しかし、そこにSEOスパムでズルをしたサイトが上位表示されてしまうと、「Googleの検索結果は信頼できない」とユーザーに不信感を与えてしまいますよね。
そのため、不正行為をして検索上位を獲得しているサイトはGoogleに目をつけられて、ペナルティが課されてしまうのです。SEOスパムは以前から問題になっていましたが、現在もGoogleと悪質なサイト管理者は戦いを続けています。

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、サイトの上位表示を目指すために行うマーケティング戦略です。「言葉はよく耳.....
前にSEOのNG施策について教えたことがあるんだけど、そのNG施策がSEOスパムってことだと考えて問題ないよ。
なるほどぉ!たしか、品質が低いコンテンツをたくさん作って放置したり、悪質な被リンクを獲得したりするのはよくないって言っていましたよね!
そうそう、よく覚えていたね。SEOスパムには、大きなリスクがあるんだよ。
SEOスパムのリスクとGoogleガイドライン

SEOスパムの認定を受けたサイトは、以下のようなペナルティを課されます。
- 検索順位が大きく下がる
- 検索結果に表示されなくなる
- インデックス自体が消えてしまう
このようにスパム認定されてしまうと、検索上位をめざすどころか、検索結果に表示されることすらできなくなってしまう点に注意が必要です。一度ペナルティを受けると、検索順位をもとに戻すためには多くの時間を必要とします。
では、具体的にどのような行為がSEOスパムであると認定されてしまうのでしょうか。Googleでは「品質ガイドライン」というものを定めており、この内容に違反している行為はSEOスパムだと判断されてしまいます。
品質ガイドライン違反に該当する項目
- 検索ランキングの操作を目的とした自動生成コンテンツ
- リンクプログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツが存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- 無断複製されたコンテンツ
- 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- 悪意のある動作を伴うページの作成
- 構造化データのマークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
上記のような行為をした場合、たとえ悪意がなかったとzしてもスパムであると判断されるおそれがあります。知識がないままWebサイトを運用することは非常に危険なので、NG行為をしっかりと押さえたうえでサイトを運営することが大切です。

検索順位が徐々に下がったり急落したりしたときは、Googleのペナルティやアルゴリズムのアップデートが関係している可能性があります。 「SEOで上位を取っていた.....
う~ん。ガイドラインを見ただけでは、具体的にどんな行為がスパムに該当するかイメージできません……。
そうだよね。それじゃあ、SEOスパムの代表的な種類と手法について、いくつかみてみようか!
はい、先輩っ!
キーワード系スパム

キーワードを多用して検索エンジンにキーワードとの関連性の高さをアピールし、上位表示させる手法です。
隠しテキスト
隠しテキストとは、検索エンジンにしか見えないように大量のキーワードを埋め込む手法のことです。
たとえば、「ユーザーには見えないくらい小さい文字でキーワードを埋め込みまくる」「CSSで背景と同色のキーワードを見えないようにページ内へ埋め込む」といった方法で行います。
不自然な流れでのキーワード使用は、スパム判定のリスクが非常に高いため、ユーザーファーストかつ自然な流れでキーワードを盛り込むことが大切です。
キーワードスタッフィング
キーワードスタッフィングとは、タイトルタグやメタディスクリプションタグといったメタタグや、コンテンツの内部にキーワードを大量に盛り込む手法です。
キーワードスタッフィングを行うとWebページが不自然になってユーザーエクスペリエンスが低下するため、スパム認定の対象となっています。

インターネットで検索を行う際、必ず目に入る「ディスクリプション」。リンクをクリックするときの判断材料として重要な情報のひとつです。今回は、そんな「ディスクリプシ.....
リンク系スパム

自作自演の相互リンクや被リンクをお金で大量に買う手法のことです。被リンクはSEO効果が高いとされていますが、あくまでコンテンツやサイトの内容と関連性が深いことが前提となっており、不自然・低品質リンクはスパム認定の対象となります。
隠しリンク
ユーザーから見えないサイズや色で大量のリンクテキストを埋め込む手法です。また、ブラウザの表示領域外にテキストリンクを貼ることもあります。
ユーザーが見る情報と検索エンジンが見る情報が大きく異なるため、不正だと判断されてペナリティを受ける可能性があります。
コメントスパム
コメントスパムとは、外部サイトのコメント欄に無関係な自社サイトへのリンクを大量に貼り、被リンクを獲得するSEOスパムのことです。
この手法を用いれば自作自演で被リンクを大量に獲得できますが、近年のSEOは被リンクの量より質を重視しているため、効果が薄くリスクが高いとされています。
リンクファーム
リンクファームとは、相互リンクだけを目的としたパートナーページなどを作成し、関連性のないリンクを大量に貼る手法のことです。関連性のない質の低い被リンクを獲得することになるため、この行為もスパム認定の原因となります。
コンテンツ系スパム

コンテンツを不正に作成して上位表示を目指す手法です。質の高いコンテンツが豊富なサイトは上位表示を目指しやすくなりますが、不正に作成したコンテンツやほかから盗用してきたコンテンツはペナルティの対象となります。
コピーコンテンツ
コピーコンテンツとは、ほかのサイトのコンテンツをコピーして自社のコンテンツとして使うことです。
ほかのサイトを丸ごとコピーしたミラーサイトを作成したときや、自社のコンテンツを大量にコピーされたときもペナルティの対象となる点に注意が必要です。
ほかのサイトの情報を自社サイトで使いたいときは、必ず引用元や出典の記載が必要となります。
質の低いコンテンツ
質の低いコンテンツとは、ツールで自動生成された記事(ワードサラダ)や内容の薄いアフィリエイト記事、ほかのサイトへ誘導するための内容のないコンテンツのことを指します。
こういったコンテンツは、ユーザーにとって価値がないページである判断され、スパムだとみなされてしまいます。
クローキング
クローキングとは、同じURLにもかかわらず、ユーザーと検索エンジンそれぞれに違うコンテンツを表示させる手法です。
たとえば、規制対象となるサイトを作成するときに、ユーザーには規制対象となる内容のコンテンツを表示し、検索エンジンのクローラーには一般的なサイトを表示させる手法が該当します。
こうすることで検索エンジンは規制対象のサイトに気付けず、不適切なサイトがペナルティを受けることなく検索エンジンに表示され続けることになるのです。
悪意のあるコンテンツ
悪意のあるコンテンツとは、ユーザーが意図していない動作をするコンテンツのことです。たとえば、勝手にファイルをダウンロードしたり、クリックしていない広告を表示させたりするサイトが例として挙げられます。
悪意のあるコンテンツは、ユーザビリティを低下させるうえにウイルス感染などのリスクが高いので、ペナルティの対象となります。
転送系スパム

ユーザーが意図していないサイトに転送させる手法です。転送設定自体は問題ではありませんが、ユーザーが欲している情報にたどり着けないような転送は、ユーザービリティを低下させるためスパム認定されてしまいます。
ポップアップ悪用
「大量のポップアップを表示させて消しても消しても消えないようにする」「リンクをクリックすると別ウィンドウで関係のない広告を表示させる」という行為が、ポップアップ悪用に該当します。
ポップアップを表示させること自体が問題になることはありませんが、過度に用いたりユーザーが迷惑に感じたりする表示方法は、スパム認定の対象となります。
ドアウェイページ
ドアウェイページとは、ユーザーを特定のページに誘導するためだけに作られたコンテンツのことです。たとえば、以下のようなケースがドアウェイページであると判断されます。
- 「東京 マーケティング会社」「大阪 マーケティング会社」のように、一部の単語を入れ替えたページを大量作成する
- オリジナルコンテンツがないサイトに誘導したいページのリンクを貼り付けたブログを大量作成する
転送のみを目的としたドアウェイページは、ユーザーにとって価値がないコンテンツであり、検索エンジンの利便性を低下させます。そのため、SEOスパムだと判断されてペナルティの対象となるのです。
ペナルティの対象になると知らないまま行ってしまうこともあるから、気をつけないといけないんだよ。
わわわ、僕も気をつけよう……。ところで先輩、スパム認定されているかどうかって、調べることはできるんですか?
スパム認定されているかどうかは、2つの方法で調べられるよ。
SEOスパム認定の確認・対策方法

ここでは、SEOスパム認定の確認方法について画像付きで紹介します。
Google検索を使った方法

手軽にスパム状況を確認したいなら、Google検索を用いた方法がおすすめ!検索窓に「site:」と入力し、その後ろに調べたいサイトのURLを入れるとインデックス状況を調べられます。
検索したときに該当するページが最初に表示されない場合、または表示されるページ数が少なすぎる場合は、コンテンツのどれかがスパム認定を受けている可能性があります。
Google Search Consoleを使った方法

Googleのスタッフによる手動ペナルティが課されている場合は、Google Search Consoleを使うことでペナルティ状況や内容を確認することができます。
確認方法はとっても簡単!サーチコンソールのトップ画面から、「セキュリティと手動による対策>手動による対策」をクリックするだけ。
ペナルティを受けている場合は、その種類と原因、対処方法を確認できます。なお、問題に対処したあとは再審査をリクエストできるので、早く検索順位を戻すためにも必ずリクエストを行っておきましょう。
スパム認定の有無は簡単に調べられそうですが、ペナルティ対策はちょっと自信がないかもです……。
そうだね。内容によっては、対処法がわからないときもあるかもしれないね。
スパム認定を受けているか調べたい、どうやって対処すればいいかわからないというときは、ゴンドラみたいなWeb施策に詳しい企業に相談するのがおすすめだよ!
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