

ロングテールキーワードとは、3つ以上の複数の語句を組み合わせた検索キーワードのことです。検索ボリュームは多くありませんが、上位表示を目指しやすかったり競合が少なかったりと、実は活用するメリットが豊富!今回は、SEOに効果的なキーワードの選び方や無料ツールについて解説します。

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、サイトの上位表示を目指すために行うマーケティング戦略です。「言葉はよく耳.....
ビギニャー君、うちの会社でもロングテールキーワードのコンテンツを強化したいんだ。時間があるときにキーワード探しを手伝ってくれないかな?
お手伝いするのはいいんですけど……。先輩、ロングテールキーワードってなんですか?
ロングテールキーワードとは?

ロングテールキーワードとは、3つの語句以上で構成されている長めのキーワードのことです。
画像のように、検索キーワードの分布が長い尻尾のように見えることから、「ロングテール」という名称がついています。
キーワードをたくさん組み合わせるぶん、競合ページの数が減って検索意図が明確になるため、上位表示やコンバージョン(CV)を目指しやすくなる点が大きな特徴です。
ちなみに、ほかにもキーワードには「ビッグキーワード」と「ミドルキーワード」という種類があります。たとえば、「レジャー用品」に関してSEO対策するとしましょう。
検索数がもっとも多い「レジャー用品」はビッグキーワード、そこそこ検索数が多い「レジャー用品 海水浴」はミドルキーワード、検索数も競合も少ない「レジャー用品 海水浴 子ども」はロングテールキーワードということになります。
明確な定義はありませんが、ロングテールキーワードは月間の検索ボリュームが1,000回未満であることが目安です。
別名、「ニッチキーワード」や「スモールキーワード」と呼ばれることもあるんだよぉ。人によって呼び方が違うから、あわせて覚えておこうね!
ロングテールキーワードって、検索ボリュームが少ないんですよね?わざわざニーズが少ない語句を選ぶのはどうしてなんですか?
ふふふ、検索ボリュームが少ないことにはたしかにデメリットもあるんだけど、反対にメリットもあるんだよ。
ロングテールキーワードのメリット・デメリット

ここからは、ロングテールキーワードのメリット・デメリットについて整理してみましょう!
メリット
コンバージョン率が高い
たとえば、ビッグキーワードである「レジャー用品」で検索する人は、レジャー用品の金額相場が知りたいのかもしれませんし、レジャーに必要なアイテムの種類をざっくりと知りたいのかもしれません。
対して「レジャー用品 海水浴 子ども」で検索する人は、子どもと海水浴に行くときに必要なアイテムを調べたいことが明確ですよね。
このように、ロングテールキーワードで検索する人は、ビッグキーワードで検索する人よりも明確な目的を持っていることが多い傾向にあります。
そのため、「レジャー用品」よりも「レジャー用品 海水浴 子ども」で上位を取ったほうが、コンバージョンにつながりやすくなるというわけなのです。
検索上位を狙いやすい
ロングテールキーワードは競合サイトが少ないため、上位表示を目指しやすいというメリットがあります。たくさんの人が検索する「レジャー用品」で10ページ目に表示される記事よりも、検索数が少なくても「レジャー用品 海水浴 子ども」で1位表示される記事のほうが、多くの人に見てもらえますよね。
検索数がわずかでも上位表示されれば安定的な集客を狙えるため、コンバージョンを着実に増やしたいという場合は、ロングテールキーワードの活用がおすすめなのです。
コンテンツを作りやすい
ロングテールキーワードでコンテンツを作るときは、かなりテーマが絞られるのでコンテンツを作りやすいというメリットもあります。検索意図が明確でコンテンツに盛り込むべき内容が限られているので、よりユーザーに有益な情報を届けやすくなるでしょう。
ビッグキーワードでも上位を狙えるかも……!?
ロングテールキーワードで高品質なコンテンツを作ることができれば、ビッグキーワードコンテンツの評価向上にもつながります。
具体的には、いくつかのロングテールキーワード記事を上位表示させ、そこにほかの記事を内部リンクとして設置する施策がよく実施されます。
この手法でサイト内の回遊率を高められれば、結果的にビッグキーワードの評価も高まり順位アップが狙えるというわけなのです。
デメリット
大量集客は狙えない
説明してきたように、ロングテールキーワードは検索数が少ないため、ビッグキーワードほどの集客は狙えません。たとえGoogleで1位を取れたとしても、需要があまりにも低い場合、ほとんどコンバージョンにつながらないこともあるでしょう。
メインの集客軸にすることには向いていないので、あくまで「サイトの価値を底上げするサポートコンテンツ」のような感覚で制作しましょう。
成果が出るまでに時間がかかる
ロングテールキーワードで成果を出すためには、記事を検索上位に表示させることが基本となります。
また、1つ1つのキーワードの集客数が多くないので、記事をいくつも作成しなければいけません。基盤が整えば強い味方になってくれますが、成果が出るまでに長い時間がかかることは押さえておきましょう。
なるほど!ほかのキーワードの対策もしつつ、サポートとしてロングテールキーワードも対策していくことが大切なんですね!
そうそう、そんなイメージ!
言葉の意味やメリットはわかったんですけど、具体的にどうやってキーワードを選べばいいんでしょうか?
SEO効果が高いロングテールキーワードの選び方

ここからは、SEO効果が高いロングテールキーワードの選び方についてご紹介します。
サイト構造を踏まえてビッグキーワードを決める
まずは、サイトのテーマやサイト構造を踏まえてビッグキーワードを決めましょう。サイトの目的がレジャー用品を取り扱うECサイトへの流入促進の場合、「レジャー用品」がビッグキーワードとなり、その下にミドルキーワードとして「レジャー用品 海水浴」「レジャー用品 バーベキュー」などがぶら下がり、そこからさらにロングテールキーワードがぶら下がるというイメージになります。
サイトの階層を意識しながらコンテンツを作れると、内部リンクでつなげたコンテンツの評価も上げられ、サイト全体の価値を底上げできます。
記事で狙う検索キーワードを決める
次に、集客したいロングテールキーワードを決めましょう。どのような語句で検索されたいのかを洗い出すためにも、どのようなニーズがあるのかについて徹底的に調べます。ロングテールキーワードを絞り込むときは、以下のような情報・ツールが役に立ちます。
- 検索エンジンのサジェストキーワード
- 検索エンジンの関連キーワード
- キーワード調査ツール
複数の情報を組み合わせると、より精度の高いキーワード選定ができます。
検索意図を考えながら記事の内容を決める
あとは、検索意図を考えながら記事の内容を決めるだけたとえば「レジャー用品 海水浴 子ども」と検索する人は、「子どもとの海水浴に必要なアイテムの種類や費用相場、購入できる場所が知りたいんだな」と予測できるため、それを踏まえた記事を作成すると効果的です。
このとき、タイトルはもちろんディスクリプションや見出し、本文などに程よくキーワードをちりばめることが大切です。

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ビギニャー君は初めてキーワード選定をするみたいだから、選ぶときに役立つツールをいくつか紹介しておくね。
わぁい、先輩ありがとうございます!
ロングテールキーワード選びに役立つツール

ロングテールキーワードを選ぶときは、ツールを利用すると効率的です!
ここでは、便利な無料ツールをご紹介します。
・ラッコキーワード
ラッコキーワードは、サジェストキーワードや共起語、競合サイトの見出しなどを一括で取得できるツールです。実際に検索されているキーワードの候補を、簡単に無料で調べられます。
・キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Google広告のサービス内で利用できる無料のキーワードツールです。
検索ボリュームや検索意図の把握に役立ってくれます。
・ruri-co
ruri-coは、サジェストキーワードの検索ボリュームや競合サイトの順位などを調べたいときにおすすめの無料ツールです。会員登録なしで気軽に使えて、情報量も多いため非常におすすめです。
・Google トレンド
Google トレンドは、Googleが提供している無料の検索トレンド調査ツールです。地域別の検索状況や急上昇ワードなどを手軽に調べられるので、キーワード選定のヒントを得るために利用できます。
よぉし、これで僕もキーワードをピックアップできそうです!
最後にロングテールキーワードでコンテンツを作るときのポイントについても紹介しておくね!
ロングテールキーワードでコンテンツを作るときのポイント

最後に、コンテンツを作るときに気をつけたいポイントについて解説します。
内容の重複に気をつける
ロングテールキーワードは、記事のテーマが重複しやすい点に注意しましょう。たとえば「レジャー用品 海水浴 子ども」「レジャー用品 海水浴 親子」は異なったキーワードですが、それぞれの記事を作成する場合、一部の内容が似てしまう可能性があります。
内容が重複したコンテンツはSEO評価の低下につながるため、あまりにも類似した内容の記事制作は避けるか、違う内容になるよう工夫する必要があります。
不自然にならないように気をつける
SEOで上位表示を狙う際は、狙っているキーワードを記事内に盛り込む施策が欠かせません。ロングテールキーワードの場合、キーワードの使用が不自然になりやすいため、SEOを重視するあまりUXが低下しないように十分気をつけましょう。語句の順番を入れ替えたりバランスよく記事内にちりばめたりと、工夫しながら盛り込んでくださいね。

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