漫画広告とは?強力な訴求力を持つイマドキのマーケティング手法を解説!

漫画広告とは?強力な訴求力を持つイマドキのマーケティング手法を解説!

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漫画広告とは、吹き出しやイラストといったマンガの手法を取り入れた広告です。最近増えている漫画広告には、多くのメリットや活用方法があります。

この記事では、漫画広告を活用したマーケティングの強みや制作の流れを詳しく解説します。ぜひ、マーケティング戦略としてマンガを取り入れてみてくださいね。

 
ビギニャー

シニヤン先輩〜!見てくださいよこのマンガ!ネコ用シャンプーの体験レポマンガなんですけど。これ使うと、毛並みがほら!ツヤッツヤになるらしいですよ!


 
シニヤン

それにしても、これはいい漫画広告だな~!うちも今度やってみたいと思ってたところなんだよねえ。


 
ビギニャー

えっ!これ、広告だったんですか!?ちょっと詳しく教えてください!!

漫画広告とは?

マンガ広告で訴求

「漫画広告」とは、その名の通りマンガを使った広告です。YouTubeやInstagramを見ていて、マンガ形式で商品紹介をしている広告を見たことはありませんか?それが、近年注目を集めている漫画広告なのです。

漫画広告では、商品についてイラストや吹き出しなどを使って、ストーリー仕立てで説明できます。そのため、より具体的に使用シーンを想像させ、理解を深めてもらえるメリットがあるのです。

漫画広告の形式は、動画やバナーなどさまざま。紙媒体だけでなく、インターネットでも多く利用されています。使い方次第で高いコストパフォーマンスを発揮する、優れたアプローチ方法です。

制作を依頼する費用相場

漫画広告の制作を外部に依頼するときの費用相場は、以下のとおりです。

  • 制作会社:5~10万円/ページ
  • クラウドソーシング:5,000~3万円/ページ
  • フリーランス:5,000~3万円/ページ

依頼する相手の実績や制作したい漫画の内容、工数によって依頼料は変わります。一概にいくらとはいえないので、複数のクリエイターに見積りを依頼し、自社の希望や予算にマッチする相手を探すことが肝心です。

漫画広告と相性のいい商材は?

漫画広告は、さまざまな商材と相性のいい訴求方法です。食品や化粧品などの形のあるものから、サービスなどの形のないものまで、幅広い訴求に活用できます。

なかには、「マンガはカジュアルなイメージだから、カジュアルな商材でないと合わないのではないか」と考える人もいるかもしれません。

しかし、実は必ずしもそうではありません。カジュアルな印象になるかどうかは、マンガでどのような表現を行うか次第でもあります。漫画広告で大切なのは、「自社商品・サービスのブランディングと合う表現」でコンテンツを作成することです。

 
ビギニャー

広告だとは気づきませんでした…。でも、実際に効果ってあるんですか??


 
シニヤン

ふふ、それこそが漫画広告の強みなんだよ!漫画広告にはいろんなメリットがあるから見ていこうか。

漫画広告のメリット・効果

最近、企業の広告やPRなどにも使われることの多い漫画広告。なぜ、いま漫画広告が増えているのでしょうか?それは、漫画広告にさまざまなメリットがあるからです。

  • 目立ちやすい
  • 興味を引きやすい
  • わかりやすく伝えられる
  • より多くの情報を伝えられる
  • 疑似体験効果がある

各メリットを詳しくみてみましょう。

目立ちやすい

マンガを使った表現にはインパクトがあり、人の目を惹きつける効果があります。そのため目立ちやすく、ユーザーの「最初の興味」を引きやすいのです。

文字や写真を使った広告の中に、イラストや吹き出しを使ったマンガ形式の広告があると、ついつい見てしまう方は多いかもしれません。漫画広告を配信することで、一般的な広告を配信している競合他社と差別化できるというメリットがあります。

興味を引きやすい

マンガの「目立ちやすさ」でユーザーの最初の興味を引いたあとも、その興味・関心が続きやすい点が漫画広告の特徴です。

「商品に興味はなかったけど、マンガの内容が気になって最後まで読んでしまった」という経験がある方は多いでしょう。文字ばかりの広告に比べると抵抗感なく読める漫画広告は、最後まで目を通してもらいやすい傾向にあります。

わかりやすく伝えられる

テキストだけでは、明確に言い表せないことがあります。たとえば、商品のデザインや使用感などは、テキストよりもマンガを用いて表現したほうが伝わりやすいでしょう。

また、テキスト広告には、読んだ情報を理解するための集中力が必要です。一方で、マンガであれば視覚的に情報を伝えられるため、難しい情報もわかりやすく見せられます。

より多くの情報を伝えられる

情報をわかりやすく伝えられる漫画広告では、多くの情報をユーザーに知ってもらえます。商品の魅力や開発秘話、使用するメリットなどをテキストだけで表現しても、情報はなかなか伝わりません。

しかし、ビジュアル表現とテキスト表現を組み合わせた「マンガ表現」であれば、スッと頭に入ってくる可能性が高まります。

疑似体験効果がある

マンガを読んでいると、自分が登場人物になったかのような気分になります。実際マンガの主人公に感情移入して、一緒になって悲しんだり怒ったりした経験がある方は珍しくないでしょう。

同様に、漫画広告では商品やサービスの効果を疑似体験してもらいやすくなります。内容を「自分事」として受け止めてもらえるので、訴求力が上がりやすいのです。

 
ビギニャー

へーっ!言われてみれば確かにインパクトがありましたし、商品の推しポイントがわかりやすかったです!


 
シニヤン

漫画広告は高い訴求効果を発揮するから、たくさんの企業が使っているアプローチ方法なんだよ。だけどね、漫画広告にはデメリットもあるんだ。


 
ビギニャー

ええ!?そうなんですか!?

漫画広告のデメリット

メリットが豊富な漫画広告ですが、実はデメリットがあることも理解して活用しなければいけません。漫画広告のデメリットは、以下のとおりです。

  • 情報量に制限がある
  • 出稿に多くのリソースを要する
  • うざい・不快だと思われる可能性がある

3つのデメリットを詳しく紹介します。

情報量に制限がある

漫画広告には多くの情報を伝えられるという特徴がありますが、いくらでも情報を詰め込めるわけではありません。長過ぎるマンガや文字が多すぎるマンガは読みにくくなりやすく、漫画広告のメリットを最大化できない可能性があるためです。

「あれもこれも」と多くを詰め込むのではなく、訴求ポイントを1つに絞ることがおすすめです。

出稿に多くのリソースを要する

漫画広告を制作するときは、ある程度のリソースが必要になります。企画や構成の作成、イラストの発注、原稿のチェックや修正などなど……。イラストレーターなどに依頼する場合は、金銭的負担も考慮しなければいけません。

外部に依頼するのではなく自社で制作する場合は、より時間的コストがかかってしまうでしょう。すぐに制作して出稿できるわけではないので、1〜2か月は余裕を見て準備に取り掛かりましょう。

うざい・不快だと思われる可能性がある

漫画広告は、表示させるタイミングや内容によっては、見ているユーザーに「うざい」「不快だ」と思われるおそれがあります。

  • 消費者の不安を煽るマンガ
  • しつこく表示されるマンガ
  • すぐに消すことができないマンガ

上記のような広告は、反感を買ってしまう危険性が高いため注意しましょう。また、マンガの内容はブランドや商品のイメージに直結してしまうことも忘れてはいけません。漫画広告は軽くてポップな印象になりやすいため、誠実さや高級感などをアピールしたい商材の見せ方には気をつけましょう。

 
ビギニャー

たしかにデメリットも無視できないですね……。商材やブランド、アピールしたい内容に合わせて広告を使い分けることが大切ですね!


 
シニヤン

そういうこと!ところで、漫画広告は色んなところで活用されているんだけど、ビギニャー君はどんなところで見たことがある?


 
ビギニャー

漫画広告か……。言われてみれば、あちこちで目にしたことがある気がします!

配信先と活用シーン

マンガ広告が使用できるシーンを画像で説明

漫画広告は紙媒体だけでなく、Web上でも見る機会が多いです。

  • Webサイト・LP(ランディングページ)
  • メルマガ
  • バナー広告
  • SNS
  • YouTube

ここでは、デジタルマーケティングにおけるマンガ、および漫画広告の活用シーン一例をご紹介します。

Webサイト・LP(ランディングページ)

多くの情報をわかりやすく伝えられるマンガは、商品やサービスの説明を目的としたLPにピッタリです。テキストのみでは説明しづらい情報やイメージも、マンガを活用すればわかりやすく伝えられるでしょう。

メルマガ

マンガは、メールにも活用できます。マンガを使ったインパクトのある訴求は、クリック率向上につながります。また、「マンガでわかる○○」といった件名でメルマガを送ったところ、開封率が上がったという事例もあります。

バナー広告

マンガバナーは、クリック率が上がりやすいというデータがあります。マンガは日本人に馴染み深く、「マンガなら続きを読んでもいいかも」という気持ちになるようです。

SNS

SNS上の広告でもっともユーザーに見られているのは、漫画広告だというデータがあります。いつもは広告に目を通さない方でも、LINE漫画広告やInstagram漫画広告は読んだ経験があるかもしれません。マンガの持つストーリー性や内容の理解しやすさが、SNSを活用するユーザーに広く受け入れられています。

YouTube

漫画広告の出稿先として、YouTubeのTrueView広告に注目が集まっています。年々ユーザー数が増えているYouTubeに漫画広告を掲載できれば、多くの人に見てもらえるためです。マンガを動画にすると、テキスト・ビジュアルに加え、サウンドでも訴求できるようになります。

 
ビギニャー

漫画広告って、いろんなところで活用されていますね!思い返してみると、確かにたくさん見る機会があります!!


 
シニヤン

うちの会社でも漫画広告を活用することがあるかもしれないし、漫画広告を使ったマーケティングの方法も勉強しておこうか。


 
ビギニャー

は~い!先輩、よろしくお願いします!

漫画広告でマーケティングする方法

漫画広告を制作して配信するためには、たくさんのプロセスを経る必要があります。漫画広告マーケティングをするときは、以下のような手順で準備を進めましょう。

  • 漫画広告の目的を決める
  • 漫画広告の企画を決める
  • 漫画広告を制作する
  • 広告を出稿して効果測定する

各プロセスのポイントをご紹介します。

漫画広告の目的を決める

まずは、漫画広告の目的を明確にしましょう。「商品の魅力を知ってほしい」「企業のイメージを向上させたい」など、目的によって漫画の構成が大きく変わるためです。まずは漫画広告のゴールを決めて、そこからキャラクターや企画案を作成します。

漫画広告の企画を決める

次に、漫画の企画案を作成しましょう。企画を作るときは、目的に応じて以下の内容を決定します。

  • キャラクター
  • ストーリー
  • シナリオ

キャラクターを設定するときは、商品やブランドを使って欲しい具体的な人物像(ペルソナ)をしっかりと決めておくと訴求力がグッと上がります。

まずはざっくりとストーリーの流れを決め、それに合わせてコマ割りやセリフなどといったシナリオを具体的に決めましょう。予算によって制作できるページ数は異なるため、逆算してストーリーやシナリオを決めることもあります。

漫画広告を制作する

企画を作成したら、漫画広告の制作に入ります。自社で制作できないときは、イラストレーターや漫画家、制作会社に依頼しましょう。

マンガを制作するときは、下絵(ラフ画)を作成してから清書に進みます。完成してから修正することは難しいため、ラフ画の段階でしっかりと認識をすり合わせておくことが大切です。

広告を出稿して効果測定する

漫画広告の制作が完了したら、あとは配信するだけです。広告を配信するときは、必ず効果測定もセットで行いましょう。

売上への貢献度だけではなく、どこで離脱されているのか、クリック率はどうなのかなどを細かく分析します。課題を発見できれば、次回より魅力的な漫画広告を制作できるようになるでしょう。

 
ビギニャー

それにしても、こんなに幅広い商材やサービスで使えるんなら、いろんな広告をぜーんぶマンガにしちゃえばいいのに!って思うんですけど……。なんでみんなそうしないんでしょうね?


 
シニヤン

漫画広告はすごーく強力な武器だからね。そのぶん、注意しなければいけないこともあるんだ。

漫画広告マーケティングの注意点

漫画広告を制作・配信するときは、2つの注意点に気をつけなければいけません。

  • 費用対効果が低くなる可能性がある
  • ディレクションが必要になる

各要素を詳しくみてみましょう。

費用対効果が低くなる可能性がある

漫画広告は、ユーザーの興味を引きやすく、クリック率の上がりやすい強力な武器です。裏を返せば、コンバージョンには届かない「無駄なクリック」が発生しやすいということです。

クリック課金型の広告の場合、うまく使わないと、費用対効果が下がりやすくなるでしょう。せっかくの強力な武器も、ちゃんと使いこなせなければ、その真の効果を発揮できません。

どの施策にも共通していえることではありますが、重要なのは「どんな目的をもってマンガを使うのか」を考え、それに沿ったコンテンツを作成することです。

ディレクションが必要になる

「漫画家と発注者がいれば漫画広告が出来上がる」というわけではありません。自社の狙い通りの広告を制作するためには、発注者の的確なディレクションが必要です。

漫画広告制作のノウハウがない会社の場合、ディレクションの仕方すらわからないケースもあるでしょう。自社でディレクションするのが難しいときは、経験が豊富なディレクターを雇い入れることも検討してみましょう。

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