TikTok広告はパーソナライズド広告が強い!広告費用や出し方、種類を解説

TikTok広告はパーソナライズド広告が強い!広告費用や出し方、種類を解説

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TikTok広告は、幅広い世代へのリーチやパーソナライズ機能に強みを持つ動画広告です。

日本国内はもちろん、世界でもユーザー数が爆発的に増加しているTikTok。

マーケティングにおける重要度が増しているTikTokで、あなたも広告を配信してみませんか?

この記事では、TikTok広告の特徴やメリット、運用の基本知識を解説します。

 
ビギニャー

見てくださいシニヤン先輩~!ほらほら、この動画面白くないですか!?


 
シニヤン

どれどれ……ふふっ、なにこれ、変顔10連発?あ、これTikTok広告か。


 
ビギニャー

え?この動画、広告だったんですか!?

TikTok広告とは|パーソナライズ機能について

TikTok広告とは、ショートムービープラットフォームである「TikTok」上に表示される動画広告です。TwitterやInstagramなどのSNSに迫る勢いでアクティブユーザー数が増え続けているTikTok。

現代のマーケティングにおいて、TikTok広告は一気に重要度が高まってきているんです。まずは、今注目のTikTok広告の概要をみていきましょう。

  • TikTok広告の特徴
  • 全世界で注目のSNS「TikTok」とは

上記2点を詳しく解説します。

TikTok広告の特徴

広告運用で大切なのは、媒体ごとの強みを把握しておくことです。TikTok広告には、次の3つの特徴があります。

パーソナライズ機能がある

パーソナライズ機能は、TikTok広告の大きな特徴です。TikTokユーザーは以下の手順で簡単に設定を行うことで、自分に合った広告が視聴できるようになります。

  1. TikTokアプリのプロフィール画面を開く
  2. 「メニュー>設定とプライバシー>広告」をタップする
  3. 「広告のパーソナライズの仕方」をタップする
  4. 性別や興味を選択する

このようなパーソナライズ機能があるおかげで、企業はより自社に興味を抱いてくれそうなユーザーに情報を届けられるようになるのです。

動画を積極的に視聴するユーザーが多い

TikTokには動画を積極的に視聴するユーザーが多いため、視覚的に訴求したい商材との相性はばっちり。さらに、音声とともに全画面視聴をすることが一般的なTikTokは、ユーザーの集中力が高くなる傾向にあります。

主体的な視聴態度(フルアテンション)は、商品の購入や動画のシェアなど主体的な行動を促す効果が高いので、高いエンゲージメントが期待できるのです。

幅広い世代にリーチできる

TikTok広告は、幅広い層へのリーチに適している広告です。TikTokのメインユーザーは10~20代であるとイメージする方は多いかもしれませんが、実は30代以上の男女にも利用されています。50代・60代のユーザーもいるので、あらゆる年齢層に向けたPRに活用できます。

全世界で注目のSNS「TikTok」とは

「TikTok」とは、音楽に合わせて短い動画を撮影・編集・投稿したり、投稿された動画を視聴したりするショートムービープラットフォームです。人工知能でユーザーの興味・関心を分析し、ひとりひとりに合わせたおすすめ動画を表示してくれます。

このパーソナライズ機能「おすすめ(For You)」フィードのおかげで、ユーザーは自分で動画を探さずとも、自分の興味・関心に合ったコンテンツを楽しめるのです。

世界の月間アクティブユーザー数は10億人を超え(2021年9月末時点)、日本国内でも1,690万人もの月間アクティブユーザーがおり(2021年8月時点)、世界中で人気を集めています。

 
ビギニャー

へぇ~。TikTokって最近人気になってきたSNSのイメージでしたが、もうマーケティングに活用されはじめているんですね!


 
シニヤン

そうなんだ。今や、マーケティングに欠かせないプラットフォームになったと言っても過言ではないかも。TikTok広告にはね、いろんなメリットがあるんだよ。


 
ビギニャー

娯楽目的で見ていたので、広告としてのメリットはあまり意識したことがなかったです。TikTok広告のメリット、気になりますっ!

TikTok広告のメリット

TikTok広告には、以下のメリットがあります。

  • AIを使った精度の高いターゲティングが可能
  • 広告に興味を持ってもらいやすい
  • 簡単にクリエイティブ制作が可能
  • 個人でもTikTok広告を出せる

各項目の詳細をみてみましょう。

AIを使った精度の高いターゲティングが可能

TikTokにおける最大の特長は、AIを使ったパーソナライズ機能です。「ユーザーがどのような動画に興味があるのか・ないのか」を自動で分析し、ひとり一人の興味・関心に合った動画をおすすめしてくれます。

TikTokはこの仕組みを広告にも活かしているため、精度の高いターゲティングが可能です。自社製品と相性のよいユーザーを狙い撃ちできるので、高いエンゲージメントが期待できるのです。

広告に興味を持ってもらいやすい

TikTokを利用するユーザーは、「明確な目的があって特定の動画を視聴」しているわけではありません。暇つぶしや娯楽を目的に、「何か面白い情報やアイデアはないかな」と視聴していることがほとんどです。

そのため、興味・関心にマッチする動画が流れてきたときに受け入れてもらいやすく、広告にも興味を持ってもらいやすい傾向にあるのです。

簡単にクリエイティブ制作が可能

TikTok広告には豊富なテンプレートが用意されているので、比較的簡単に動画広告を制作できます。静止画やWebサイトから動画を制作することも可能なので、クリエイティブ制作の負担を大幅に軽減できるでしょう。

また、基本的に動画を使った広告となるため印象に残りやすく、多くの情報を感覚的に伝えられる点もメリットのひとつです。

個人でもTikTok広告を出せる

TikTok広告は、個人でも配信可能です。TikTokのビジネスアカウントを作成すれば、誰でも広告を配信できます。名前はビジネスアカウントですが、個人の方が利用しても問題ありません。そのため、影響力をつけたい方や個人事業主をしている方の活用もおすすめです。

 
ビギニャー

へえ~!そういえば、TikTokがおすすめしてくれる動画ってほんとに僕の趣味にピッタリなんですよね。TikTokのパーソナライズ機能、精度は信頼できそうです!


 
シニヤン

ふふふ、でしょう?これからいろんなデジタルマーケティング施策を考えていくなかで、選択肢のひとつになるんじゃないかな。


 
シニヤン

あっ、でもね。TikTok広告にはデメリットもあるんだった!

TikTok広告のデメリット・注意点

メリットが豊富なTikTok広告ですが、デメリットも存在しているため注意が必要です。気をつけたいのは、以下の3点です。

  • 申し込み後のキャンセル・修正はできない
  • 広告を出稿できないジャンルがある
  • 最低出稿料金が高め

各注意点の詳細を解説します。

申し込み後のキャンセル・修正はできない

TikTok広告は、一度配信が決定するとキャンセルや修正ができません。「予算の問題で広告配信をストップしたい」「クリエイティブに問題があった」なんてときも、支払いの停止やクリエイティブの修正はできないのです。

広告配信を中止することは可能ですが、費用は返金されない点に注意が必要です。しっかりと予算や内容を確認のうえ、広告を配信してください。

広告を出稿できないジャンルがある

TikTokには、広告配信ができないジャンルがあります。たとえば、以下のようなジャンルの商品・サービスは広告配信ができません。

  • アルコール
  • タバコおよびタバコ製品
  • 薬物関連の製品またはサービス
  • ギャンブル
  • 医薬品、健康管理用品および医療品
  • 金融商品、サービスまたは金融的機会 

禁止商品については、TikTokの「ブランドコンテンツポリシー」で詳しく説明されています。自社製品・サービスが禁止商品に該当しないか、事前によく確認しておきましょう。

最低出稿料金が高め

TikTok広告は、出稿費用が高めに設定されています。課金形態や広告掲載期間によって詳細な金額は異なりますが、安価な場合でも最低42万円ほどの費用が相場となります。高額な広告だと、出稿費用が1,000万円を超えることも珍しくありません。

そのため、気軽に配信することは難しいと感じてしまう企業は多いでしょう。しかし、コストをかけた分だけしっかりと成果を得られる媒体であるのも事実です。コスト面だけを見て諦めるのではなく、費用対効果を計算して上手に活用することが大切です。

 
ビギニャー

なるほどなるほどっ。商材や目的に合った広告を慎重に配信することが、TikTok広告では大切なんですね!


 
シニヤン

そうそう!それと、TikTok広告は配信できる広告の種類が多いから、自社に合ったものを選ぶことが肝心なんだよね。


 
ビギニャー

え、そんなにたくさんの広告の種類があるんですか!?

TikTok広告の種類一覧と費用

TikTokで配信できる広告は、主に以下の3種類です。

  • アプリ起動時の広告
  • インフィード広告
  • TikTokオリジナル広告

ここでは、各広告の特徴と費用の目安を解説します。

アプリ起動時の広告

アプリ起動時の広告である「TopView」は、TikTokアプリの起動画面に表示される縦型フル画面広告です。分類としては、純広告となります。1日に配信できる会社の数が2社に限られている点、アプリを起動したときにファーストビューとして3〜5秒間必ず表示される点が特徴的です。

必然的にすべてのユーザーへ表示されるため、TikTok広告の中でも最大級のリーチを誇ります。そのため誰にでも見てもらいやすく、訴求力が圧倒的に高いところが強みです。

そのぶん費用は高めに設定されており、約500~600万円の金額が相場となります。広告枠の確保も難しい傾向にありますが、認知の向上には大きく役立ってくれる広告だといえます。

インフィード広告

「インフィード広告」は、投稿欄の「おすすめ」で通常の投稿と投稿の間に表示される、15~60秒の動画広告です。通常の投稿と同じように表示されるので「いいね」や「コメント」がつきやすく、シェアなどの拡散性も期待できます。

「広告らしさ」がなく、ユーザーにストレスを与えにくい点が特長です。ただし、通常の投稿動画同様にいつでも動画をスキップできるので、スクロールされる前にしっかりとユーザーの興味を引くことが重要です。なお「インフィード広告」は、次の2タイプに分けられます。

予約型インフィード広告「Reach&Frequency」

おすすめフィードに配信される、最大60秒間の動画広告です。分類としては純広告となり、事前に「どれくらいのユーザーに訴求を行いたいか」を設定したうえで配信を行います。

その際、運用型広告プラットフォーム「TikTok AdsManager」上で、次の内容をシミュレーションしてから広告を買い付けることが可能です。

  • 広告を見たユーザーの数
  • 同じユーザーに対して何回広告が配信されたか
  • どれくらい配信されたか 

こちらの広告は、ブランド認知や興味喚起を狙う企業におすすめです。おすすめフィードにおいて早い段階で表示される「Top Feed」と、あらゆるタイミングで表示される「Standard Feed」の2種類から選べます。料金は42万円からです。

オークション型インフィード広告「Auction AD」

「Reach&Frequency」と同じく、おすすめフィードに配信される動画広告です。こちらは、運用型広告となります。主に認知を高める「Brand Auction」と、獲得(コンバージョン)に役立つ「Performance Auction」の2種類のプランがあります。

自社で運用できるので、予算に合わせて広告費を設定可能です。こちらの広告の課金方式は3つに分けられます。各課金方式の詳細と単価目安は次のとおりです。

  • クリック課金型:100〜1,000円/1,000imp
  • インプレッション課金型:30〜100円/クリック
  • 再生課金型:5〜60円/再生

費用を抑えつつ効率的にコンバージョンを目指したいのであれば、「Auction AD」がおすすめです。

TikTokオリジナル広告

TikTokオリジナル広告はその名の通り、TikTokだからこそできる独自形式の広告です。分類としては純広告となり、「ハッシュタグチャレンジ広告」と「Branded Effect」の2種類から選べます。

ハッシュタグチャレンジ広告

企業側がお題となるハッシュタグを用意して、ユーザーがその内容に沿った動画を作成・投稿してくれるよう促す、ユーザー参加型の広告です。ハッシュタグが付けられた投稿はおすすめ動画としてユーザーに優先的に表示されるので、認知の向上に役立ってくれます。

また、ユーザーがどんどんハッシュタグをつけた動画を投稿してくれるので、情報の拡散も期待できます。「いかにユーザーが投稿・視聴したくなるようなお題を考えられるか」が肝となる、TikTokならではの広告です。効果が高いぶん費用も高く、広告料の目安は約1,000万円です。

「Branded Effect」

「Branded Effect」は、高度な画像認証技術を用いて、2Dや3D、ARなどさまざまなクリエイティブコンテンツの作成が可能な広告です。たとえば、ARによってTikTok上で新商品の試着を行うなど、ブランドや商品について「体感」することができます。

ハッシュタグチャレンジと併用してキャンペーンなどを実施すると、さらに効果的な広告配信が可能になるでしょう。費用目安は、最低価格で約600万円からとなります。

 
シニヤン

主なTikTok広告の種類はこんなものかな。全体的に、「ユーザーにストレスを与えにくい」タイプのものが多いんだよね。うまく使いこなせるようになれば、強力な武器になるはずだよ!


 
ビギニャー

へ~!たしかに、魅力的な広告ばかりでなんだかワクワクしちゃいますねっ!でも、金額が高い……!


 
シニヤン

コスト面、気になるよね。TikTok広告の入札には、4つの方法があるんだ。各入札方法をよく比較して、自社に合ったものを選ぶことが重要なんだよ。

TikTok広告の入札方法

TikTok広告では、以下の4つの入札方法を利用できます。

  • インプレッション課金型(CPM)
  • 最適化インプレッション課金型(oCPM)
  • 再生課金型(CPV)
  • クリック課金型(CPC)

各入札方法の詳細を解説します。

インプレッション課金型(CPM)

広告表示1,000回あたりに支払う金額を決めて入札を行います。広告主の予算内でシステムが広告配信をしてくれるため、費用を抑えつつ多くのユーザーにリーチしたいときに向いています。

  • 計算方法:合計コスト÷合計インプレッション数×1,000
  • 課金イベント:インプレッション発生ごと
  • 目的:リーチ拡大

最適化インプレッション課金型(oCPM)

インプレッション課金型と同様に、広告表示1,000回あたりの金額で入札します。ポイントは、コンバージョンに至る可能性が高いユーザーを対象として広告を表示する点です。より高い成果を求める方におすすめです。

  • 計算方法:合計コスト÷合計インプレッション数×1,000
  • 課金イベント:インプレッション発生ごと
  • 目的:コンバージョン、アプリインストール、リードジェネレーション、フォロー

再生課金型(CPV)

2秒または6秒の動画再生1,000回あたりの金額で入札を行います。予算内で最大限動画を再生できるよう、システムが調整してくれます。動画が全く見られず、すぐにスクロールされたときは、費用がかかりません。

  • 計算方法:合計コスト÷合計動画視聴回数×1,000
  • 課金イベント:2秒もしくは6秒の動画視聴完了ごと
  • 目的:動画視聴の増加

クリック課金型(CPC)

1クリックあたりの金額で入札を行います。システムは、クリックしてくれる可能性が高そうなユーザーに広告を表示させ、広告主が設定したコストに近い金額で入札できるように調整します。

  • 計算方法:合計コスト÷クリック数
  • 課金イベント:クリック1件ごと
  • 目的:トラフィック、アプリインストール、コンバージョン、プロフィール訪問

 
ビギニャー

メモメモ……。なるほど、予算や目的に合わせて入札方法を選ぶことを意識してみます!


 
シニヤン

それとね、TikTok広告の配信を成功させるためには、ターゲティングについても知っておかないといけないよ。


 
ビギニャー

TikTok広告のターゲティングには、どんな種類があるんですか?

TikTok広告のターゲティングの種類

パーソナライズド機能が特徴的なTikTok広告では、いかに自社にマッチしたユーザーに広告を表示させられるかがポイントになります。

そのため、広告の配信先を絞り込むターゲティング機能の活用が欠かせません。TikTok広告を配信するときは、以下の4つの方法でしっかりとターゲティングを行いましょう。

  • オーディエンス
  • デモグラフィック
  • 興味&行動
  • デバイス

各ターゲティングの詳細をみてみましょう。

オーディエンス

自社と関連性が深いユーザーをリスト化し、そこに向けて広告を配信するターゲティング手法です。具体的に、以下の2種類のユーザーに対して広告を配信できます。

  • カスタムオーディエンス:サイト訪問や広告クリックなどの接触歴があるユーザー
  • 類似ターゲティング:カスタムオーディエンスに類似したユーザー

また、見込みのないユーザーには広告を表示させない設定を行うことも可能です。

デモグラフィック

デモグラフィックとは、ユーザー属性のことです。TikTok広告では、次の4項目でユーザー属性を絞り込むことが可能です。

  • 性別
  • 年齢
  • ロケーション(地域)
  • 言語

この機能を使えば、「30代男性で東京都新宿区に住んでいる人へ自店舗をPRする」など、ピンポイントな訴求が可能となります。

興味&行動

アプリ内の行動をもとにユーザーの興味を分析し、ひとり一人の興味や関係性に基づいて広告を配信できます。具体的には、次のようなユーザーのターゲティングが可能です。

  • 興味関心ターゲティング:ゲームなど、特定のジャンルに興味があるユーザー
  • 行動ターゲティング:コメントやハッシュタグ動画の視聴など、特定の行動を取ったユーザー

この機能を使えば、より自社と関連性が深くアクションを起こしてもらいやすいユーザーを狙い撃ちできます。

デバイス

ユーザーが使用しているデバイスの条件を指定して広告配信ができます。設定できるのは、次の6つの内容です。

  • 通信環境
  • OS
  • デバイスモデル
  • ソフトウェアバージョン
  • キャリア
  • デバイスの価格

この機能を使えば、「iPhoneを使っているユーザーに最新型iPhoneの広告を配信する」ということが可能となります。

 
ビギニャー

ターゲティングの種類は、他の広告媒体とそこまで変わらないですね!これなら、僕でも使いこなせそうです!


 
シニヤン

おっ、頼もしいねぇ。それじゃあ、ビギニャー君もTikTok広告を出してみる?


 
ビギニャー

やってみたいですっ!先輩、TikTok広告の出し方も教えていただけませんか?

TikTok広告の出し方

TikTok広告を配信するときの設定手順は、以下のとおりです。

  • TikTok For Businessにアカウント登録する
  • 初期設定を行う
  • キャンペーンを作成する
  • 広告セットを作成する
  • 広告設定を行う

各手順の詳細を解説します。

TikTok For Businessにアカウント登録する

まずは、TikTok For Businessでアカウントを作成しましょう。 トップページを開き、「今すぐ作成する」をクリックすると、アカウント登録画面が開きます。

メールアドレスとパスワードを入力し、利用規約にチェックを入れたうえで「登録」をクリックしてください。その後、登録したメールアドレスに認証コードが届くので、入力します。

初期設定を行う

次に、企業名や電話番号などを入力します。個人の方は、会社名の欄に個人名を入力してください。入力が完了すると、請求情報の入力画面になるので、希望する支払い方法を選びましょう。ここまでの設定が終われば、初期設定は完了です。

キャンペーンを作成する

さっそくキャンペーンの作成に入っていきましょう。最初に、広告マネージャーモードの選択画面が表示されます。どちらを選んでも問題ありませんが、今回は「カスタムモード」を選択して広告配信してみましょう。 広告配信で得たい成果に合わせて広告の目的を選択してください。

広告セットを作成する

続いて、広告セットの作成に入ります。 ここで設定できるのは、次の内容です。

  • プレースメント(コメントや動画シェアの可否など)
  • ターゲティング
  • コンテクストターゲティング
  • コンテンツ除外
  • 予算とスケジュール
  • 入札と最適化

各企業で必要な設定が異なるので、自社に合った内容に設定してください。

広告設定を行う

配信する広告の設定に入っていきます。 設定する内容は、次のとおりです。

  • ID
  • 広告フォーマット
  • 広告クリエイティ
  • インタラクティブアドオン
  • 誘導先
  • トラッキング

クリエイティブのアップロードも、この画面から行います。TikTok広告はあとからクリエイティブを修正することはできないので、必ずプレビュー画面で確認してから確定させましょう。すべての項目を入力してから「確定」を押せば、広告配信設定は完了です。

 
ビギニャー

えっ、これだけで広告配信の設定はOKなんですか!?とっても簡単でびっくりです!


 
シニヤン

でしょ?TikTok広告は意外にハードルが低いから、動画広告初心者の企業や個人にもおすすめできるんだよね。


 
シニヤン

ちなみにTikTok広告は、自分で設定する以外にも出稿方法があるんだよ。

TikTok広告の出稿方法は2つ

TikTok広告の出稿時は、「自社で運用する」もしくは「代理店に依頼する」のうちどちらか自社に合った方法を選ぶことが可能です。ここでは、各出稿方法のメリット・デメリットを解説します。

自社で運用する

「コストを抑えたい」「自社に広告配信のノウハウを蓄積したい」という場合は、自社運用がおすすめです。自社製品・サービスを知り尽くした人間が広告運用からクリエイティブの制作まで担当すれば、より魅力の伝わるTikTok広告を制作できます。

ただし、すべてを自社で行う必要があるため、ある程度の知識やリソースが必要になることは理解しておきましょう。

なお、TikTokでは広告運用のサポートを実施しています。希望する方は、「TikTok for Business」のお問い合わせフォームからコンタクトを取ってみてくださいね。

代理店に依頼する

「広告運用のノウハウが全くない」「リソースがない」という場合は、代理店にTikTok広告の運用を依頼するのもひとつの手です。代理店に依頼すれば広告運用業務を一任できますし、専門知識を活かして効果の高いクリエイティブの制作・配信を行ってくれます。

代理店はTikTok広告以外の広告運用も行ってくれるため、さまざまな媒体に広告を出稿したい場合も、代理店の活用がおすすめです。ただし、代理店に依頼する際は手数料がかかる点に注意が必要です。

依頼先によって費用相場は異なりますが、初期費用や広告費の他に、広告費の20%前後の代行手数料が必要になると考えておきましょう。

 
シニヤン

うちは広告運用に強い代理店だから、企業からTikTok広告の運用を依頼されることが多いんだ。だから、ビギニャー君もTikTok広告の知識をきちんと身につけておかないとね。


 
ビギニャー

はいっ!先輩にいろいろと教えてもらって、だいぶ知識がついてきたと思います!


 
シニヤン

おっ、頼もしいね。それじゃあ、TikTok広告の配信で成果を出すためのポイントについても説明しておこうかな。

TikTok広告を配信するときのポイント

TikTok広告を配信するときは、以下の4つのポイントを意識すると成果を得られやすくなります。

  • 3秒で心をつかむ動画を制作する
  • 広告の目的やターゲットを明確にしておく
  • インフルエンサーを活用する
  • クリエイティブを頻繁に入れ替える

各項目を詳しくみてみましょう。

3秒で心をつかむ動画を制作する

TikTokを見ているユーザーは、最初の数秒間で視聴を続けるかスクロールするかを判断します。そのため、一目見た時点で「興味がある」と思ってもらえる動画を制作することが大切です。TikTok広告を最後まで見てもらうためには、次のような工夫を凝らして、最初の3秒間でユーザーの心をつかむことが不可欠です。

  • 違和感やギャップで興味を引く
  • スピード感のある動画にする
  • 楽しさや真似しやすさを前面に出す
  • 広告らしさをなくす

試行錯誤を繰り返し、一瞬でユーザーを虜にする広告の制作を心がけてみましょう。

広告の目的やターゲットを明確にしておく

TikTok広告を配信するときは、広告の目的やターゲットを明確にしておくことが肝心です。なぜなら、TikTok広告はパーソナライズ機能が強みであるためです。

広告出稿の際、自社製品・サービスと相性のよいユーザーをしっかりとターゲティングできれば、確度の高いユーザーを狙い撃ちできます。はじめに「誰に何のために広告を見てほしいのか」を洗い出し、それに合ったクリエイティブの制作やターゲティングを行うことが肝心です。

インフルエンサーを活用する

TikTok広告を検討している企業は、インフルエンサーの起用もぜひ検討してみてください。TikTokはインフルエンサーマーケティングに適したプラットフォームであり、多くの企業が大きな成果を得ています。

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで影響力を持つ「インフルエンサー」に商品をPRしてもらうマーケティング戦略です。

自社商品を使用してもらったりレビュー動画を出してもらったりすれば、爆発的な拡散が狙えるかもしれません。インフルエンサーが制作する広告はエンゲージメント率が高くなる傾向にあるので、認知拡大やコンバージョン獲得に一役買ってくれます。

クリエイティブを頻繁に入れ替える

TikTok広告を運用する際は、クリエイティブを頻繁に入れ替えることを意識しましょう。TikTokは、流行の移り変わりが激しいプラットフォームです。同じクリエイティブを使用し続ければ、ユーザーに飽きられてしまうかもしれません。

また、古いクリエイティブは、TikTokのアルゴリズム面にも悪い影響を及ぼします。常に新鮮で高品質なクリエイティブを配信すれば、ターゲットにレコメンド(おすすめ)される可能性が高まります。ユーザーの興味も引きつけられるため、ファンの獲得に高い効果を発揮してくれるでしょう。

 
ビギニャー

TikTok広告の基礎知識から出し方、運用のポイントまで教えてもらって、僕だいぶ自信がついてきました!


 
ビギニャー

でも、実際にお客さんにTikTok広告の運用を依頼されたらどんな戦略を立てていけばいいのか、いまいち思いつかないんですよね……。


 
シニヤン

それじゃあ、最後にTikTok広告の企業成功事例をみておこうか!

TikTok広告の成功事例

TikTok広告の配信で成功を収めた企業の事例を2つ紹介します。

ファイブミニ

大塚製薬が販売する食物繊維飲料「ファイブミニ」は、TikTokでインフルエンサーに紹介されたことを皮切りに大バズり。

それをきっかけに、販売元の企業はさまざまなインフルエンサーにPRを依頼します。その結果、ターゲットとしていた30~50代だけではなく、10~20代の幅広い層からの人気を獲得しました。

L’ORÉAL PARIS

ヘアケアブランドである日本ロレアル株式会社の「L’ORÉAL PARIS」は、独自のハッシュタグ「#髪を咲かせよう」を作成。また、オリジナルエフェクトを開発して、アイドルを起用した公式動画を投稿しました。

その結果、「エフェクトが可愛い」と真似して投稿を作成するユーザーが急増。ハッシュタグとエフェクトを使用した投稿をアップロードするユーザーが増え、ブランドの認知拡大に貢献しました。

 
ビギニャー

先輩のおかげで、TikTok広告をマーケティングに活かす具体的なビジョンが見えてきた気がしますっ!ありがとうございます!


 
シニヤン

いえいえ、どういたしまして。ビギニャー君がTikTok広告を運用する日がくるのを楽しみにしてるね。


 
ビギニャー

よおおおし!頑張るぞ~~~!

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