

強調スニペットとは、質問に対する簡潔な答えを抽出し、検索結果の最上部に強調表示させるGoogleの仕組みのことです。通常の検索1位よりも上位に表示されるので、「0位」とも呼ばれているんです!強調スニペットは、実は少し工夫すると表示させられる可能性が高まります。今回は、強調スニペットの出し方・非表示の方法やメリット・デメリットについてやさしく解説します。
そういえば、この前ビギニャー君がアップロードしてくれた記事、強調スニペットに表示されていたよぉ。おめでとう~!
それ朝からいろんな人に言われるんですけど、強調スニペットの意味がわかっていないから、実は何がおめでたいかわからないんです……。
あれ?教えていなかったっけ?それじゃあ、強調スニペットについて説明しようか。
強調スニペットとは

強調スニペット(Featured Snippets)とは、検索ワードに対する「明確な回答」となる文章を抽出し、検索結果画面の最上部枠に強調表示する仕組みです。
回答となる文章のほか、Webページのリンクやタイトル、URLも表示されます。
検索1位のサイトよりも上部に表示されるので、「検索0位」と呼ぶ人もいるようです。
なお、強調スニペットには以下のような種類があります。
- 文章のみ
- 文章+画像
- 動画
- 表
- リスト(箇条書き)
たとえば、アーティストの楽曲名で検索したときは動画が表示され、ツールの使用方法を検索したときはリストが表示されるなど、検索キーワードにもっとも適した種類の形式で表示されます。
なお、キーワードによって出たり出なかったりするので、検索したときに必ず表示されるわけではありません。疑問に対する答えを調べるための検索キーワード(Knowクエリ)の場合、比較的表示されやすいと考えられています。
あ、僕も実際に見たことあります!この部分、名前がついているんですね~!
流入数を高めたりサイトの認知を向上させたりするために、SEO施策として強調スニペットへの表示を目指している運営者も多いんだよ。
え、これって狙って表示させられるものなんですか?
強調スニペットの出し方と非表示にする方法

強調スニペットを意図的に表示させる方法はないと言われていますが、選ばれやすくするための施策はいくつか存在しています。ここでは、表示を目指す方法と非表示にする方法について見てみましょう!
強調スニペットの出し方
①質問の回答となる文章を作成する
まずは検索キーワードのニーズをしっかりと把握し、それに対する簡潔かつ正確な回答を作成する必要があります。
強調スニペットにはわかりやすく明快な回答が採用される傾向にあるため、冗長な表現や長い文章を避けてコンパクトな文章を書くことがコツです。
また、推測表現や主観表現は使わず、ハッキリと言い切ることを意識しましょう。
見出しと直後の本文に「質問+簡潔な回答」を記載し、あわせて理解を促せる画像を設定できると、画像も一緒に採用されてよりユーザーの目を引ける可能性が高まります。
②上位表示を目指す
強調スニペットは検索順位10位以内のページから抜粋されることが多いため、上位表示を目指すことが大切です。
表示させたい部分だけではなく、「記事全体がユーザーのニーズを満たせているか」「見やすいページになっているかどうか」を意識しながらコンテンツを作りましょう。
SEO施策を実施して上位表示できれば、強調スニペットへの採用まであと一歩です!
③クローラビリティを向上させる
クローラビリティの向上とは、Googleのシステムがサイト内を巡回しやすい環境を整え、新しいコンテンツを見つけてもらったりSEO評価を高めたりする施策のことです。
そもそも、Googleがきちんとサイトをクロール・評価してくれなければ、強調スニペットへの採用どころか上位表示も目指せません。
クローラビリティの向上には、タグの最適化やサイトマップの送信、URLの正規化などさまざまな手法が有効なので、Googleが理解しやすいサイトになっているかどうか一度確認してみましょう。
④Googleのプライバシーポリシーを遵守する
Googleには、差別的な表現や有害な表現を規制する「プライバシーポリシー」と呼ばれるルールがあります。
このプライバシーポリシーを遵守していないと、ペナルティを受けたり検索順位を大きく下げられたりするため注意が必要です。
プライバシーポリシーをしっかりと確認し、違反しないコンテンツ作成を心がけましょう。
⑤今採用されているサイトを参考にする
狙っているキーワードですでに採用されている強調スニペットが存在している場合は、その傾向を参考にしてみることもひとつの手です。
内容をそのまま真似ることはよくありませんが、「どのような共起語が含まれているのか」「文字数はどれくらいなのか」などを意識してみると、競合の代わりに自社サイトが採用されることがあるかもしれません。
強調スニペットを非表示にする方法
自社サイトを強調スニペットに表示させたくない場合は、以下のようなHTMLを使った設定が必要です。
・ページ全体を表示したくない場合
<head>タグ内に、”<meta name=”robots” content=”nosnippet” />”と記載する。
・一部だけ表示したくない場合
該当部分を、”<span data-nosnippet>(非表示部分)</span>”で囲む。
・文字数を制限したい場合
<head>内に、<meta name=”robots” content=”max-snippet:文字数″>と記載する。
強調スニペットにはデメリットもあるので、必要に応じて非表示にするための設定も活用してみてくださいね!

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、サイトの上位表示を目指すために行うマーケティング戦略です。「言葉はよく耳.....
説明したのはあくまで「採用されやすくする方法」で、絶対に出せる方法はないから気をつけてね。
特別な枠で表示される情報って、ほかにもありますよね?それも「0位」と同じものなんですか?
リッチスニペットとナレッジパネルのことかな?それぞれ別物だから、区別して覚えておくといいよぉ~。
リッチスニペット・ナレッジパネルとの違い

強調スニペットと似た機能として、「リッチスニペット(リッチリザルト)」と「ナレッジパネル」というものがあります。少し区別しにくいので、ここでしっかりと違いについて理解しておきましょう!
リッチスニペットとは
リッチスニペットとは、検索結果として表示される各ページの要約(ディスクリプション)である「スニペット」に画像や表などを加え、機能を豊かにしたもののことです。
たとえばセミナーなどのイベントを検索したときに、ディスクリプションとは別に日程や会場情報などが表示されることがありますよね。
これが、リッチスニペットなのです。
リッチスニペットは、HTMLの設定によって表示方法をある程度コントロールできます。
ナレッジパネルとは
ナレッジパネルとは組織や物事、人物、施設などに関する検索を行ったとき、右側上部に表示される情報ボックスのことです。
検索結果とは別枠で表示されるため、視認性が高く非常に目立つという利点があります。
検索キーワードについての基本的な概要や関連情報などをわかりやすくまとめて表示してくれる機能で、Web上の情報をもとに自動生成される点が特徴的です。

インターネットで検索を行う際、必ず目に入る「ディスクリプション」。リンクをクリックするときの判断材料として重要な情報のひとつです。今回は、そんな「ディスクリプシ.....
へ~、それぞれに名称がついているんですね!覚えておきます!
ところでビギニャー君、強調スニペットを表示させるメリットって何だと思う?
うーん、やっぱり目立つことですかね……?
強調スニペットのメリット

強調スニペットに自社ページを表示させることには、多くのメリットがあります。
・無料で流入増加が目指せる
強調スニペットに採用されれば、広告費をかけることなくサイトを目立つ場所に表示させられます。
そのため、一気に流入数を激増させられる可能性がある点が最大のメリットだと言えるでしょう。
・サイトや企業の信頼性が高まる
強調スニペットに表示される情報は、ユーザーから高い信頼を獲得できます。
もちろん、採用されている情報が必ず正しいということではなく、なかには間違った情報が記載されているときもあるかもしれません。
しかし、多くのキーワードで強調スニペットを何度も獲得しているサイトや企業は、高いブランディング・信頼の向上効果が得られやすくなります。
・音声検索の回答としても表示される
強調スニペットに採用されている情報は、Googleアシスタントによる音声検索の際に回答として出力されることがあります。
直接的な利益は生じませんが、より多くのユーザーの疑問を解消する手助けができると考えると、Webマーケティング担当者のモチベーションにつながるかもしれません。
もちろん目立って流入数が増えることが一番のメリットなんだけどね。それ以外にもメリットはあるんだよ。
なんだかいいことしかないように思えますが、さっきデメリットもあるってチラッと言っていましたよね?
そうだね。最後に、気をつけたいデメリットや注意点を説明しておくね。
強調スニペットのデメリット・注意点

・クリック数が減ることがある
検索画面上部に明確な回答が表示されると、ユーザーはそれだけを見て満足してしまい、クリックせずに離脱してしまう「ゼロクリックサーチ」につながる可能性があります。
反対に、「より詳しく知りたい」と思ってクリックするユーザーが増えることも考えられますが、キーワードによっては流入数が減少するおそれがあることは押さえておきましょう。
・検索結果1ページ目に表示されなくなる
強調スニペットに表示されたURLは、検索結果の1ページ目に表示されなくなります。
「強調スニペット」と「検索結果」の両方へサイトを表示させることができない点については、しっかりと理解しておきましょう。
・ページが入れ替わることがある
強調スニペットは、かなり頻繁に入れ替わりが行われています。
一度採用されたからといって、ずっと表示され続けるわけではないため注意しましょう。
仕様変更やアップデートも定期的に行われているため、強調スニペットだけにリソースを割き過ぎることは、避けたほうがいいかもしれません。

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