

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、サイトの上位表示を目指すために行うマーケティング戦略です。「言葉はよく耳にするけど、具体的にどんな対策をすればいいの?」と思っている初心者に向けて、この記事ではSEOの基本を解説!SEOの仕組みや具体的な対策効果について見ていきましょう!
先輩……。仕事をしているとSEOってよく耳にするんですけど、SEOって一体何者ですか……!?
SEOかぁ。Webサイトの運営者やマーケティング担当者は当たり前に使っている言葉だけど、新人のビギニャー君には難しいよね。
それじゃあ、今日はSEOについて学んでみようか!
SEOとは?

SEO(Search Engine Optimization)は、日本語に直すと「検索エンジン最適化」という意味を持つ言葉です。
検索エンジンを使ったマーケティング戦略の一種で、ユーザーがキーワードを検索したときの結果(オーガニック検索)で上位表示を目指し、企業や商品の認知度を高めたり自社のサイトに誘導したりする施策のことです。
どんなにいい商品やホームページを作っても、検索したときに10ページ目に表示されるようでは、なかなかお客さまを獲得することは難しいですよね。
そのため、SEOの実施によって1ページ目のなるべく上部に表示させることで、アクセス数を増やしてコンバージョン(CV)の獲得を目指すことが大切なのです。
SEOって企業にとってメリットが多い施策なんだけど、実はデメリットもあるんだよ。
えっ!?そうなんですか……?メリットしかないように見えますけど……。
SEO施策を行うメリット・デメリット

SEOには広告などといったほかの施策にはないメリットがありますが、反対にデメリットもあります。
SEOのメリット
コストを抑えて集客できる
SEOの実施は、コストを抑えながら多くの集客が目指せます。
検索結果に応じて自社サイトを表示させる手法としては「リスティング広告」というものがありますが、この手法だとクリックされるたびに広告費用が発生します。
SEOによる上位表示は広告とは違うので、クリックされたりCVに至ったりしても費用は一切かかりません。
企業にとっての資産となる
検索上位のサイトは、企業にとっての資産となります。
SEOのために行ったサイト設計や作成したコンテンツは消さない限り残るので、支払いをやめると消えてしまう広告とは違い、半永久的に集客し続けてくれます。
また、上位表示を目指すことは企業のブランディングにも効果的です。
CVに直結しやすい
たとえば、「パソコン おすすめ」で検索しているユーザーは明らかに新しいパソコンを買いたいと考えているので、パソコンメーカーのECサイトが上位表示されれば、売上につながりやすくなりますよね。
このように、SEOで獲得できるお客さまはCVに至る確率が高いのです。
SEOのデメリット
即効性がなく、効果が出るまでに時間がかかる
SEOは、施策を実行したからといってすぐに結果が出るものではありません。
掲載順位はGoogleなどの検索エンジンによって決定されますが、「こうすれば絶対に上位表示される」という方法はありませんし、コンテンツが少ないと成果が出にくい傾向にあります。
そのため、ほかの施策と組み合わせながら根気強く取り組むことが大切なのです。
検索順位が変動するおそれがある
検索エンジンがサイトを評価する基準や仕組み(アルゴリズム)は、日々更新されます。
たとえ一度検索順位上位を獲得できても、順位が大幅に変わってしまうことは珍しくありません。
常にサイトをメンテナンスし、順位の変動やアルゴリズムの変化に対応し続ける必要があります。
なるほど、「絶対上位表示させる」ってことはできないんですね!でも先輩、そもそもどうしてSEOを実施すると上位表示を目指せるんですか?
SEOで上位表示される仕組みを理解するために、まずは検索エンジンの仕組みからしっかりと説明するね。
SEOで上位表示される仕組みって?

検索順位を決めるのは、Webサイトに得点をつけてランキング付けする「アルゴリズム」と呼ばれる仕組みです。
アルゴリズムを活用して掲載順位を決定する流れをわかりやすく整理すると、以下のようになります。
掲載順位を決める仕組み
- 企業が新しいコンテンツを更新する
- Googleなどの検索エンジンが新しいコンテンツを見つける(クロール)
- コンテンツの内容を整理してデータベースに格納する(インデックス)
- キーワードと関連性が高いコンテンツを表示するためにアルゴリズムでランキングをつける
わかりやすいように、新しいコンテンツを本に例えてみましょう。
書店は新発売された本を入荷して内容を確認(クロール)したあと、ジャンル分けして陳列します(インデックス)。
その後、来店したお客さまに「泣けるミステリー小説ありませんか?」と尋ねられたとき、陳列棚から関連する本をおすすめ順に紹介する(アルゴリズムによるランキング付け)という流れになるのです。
専門用語があると難しいですけど、身近な例を活用するとわかりやすいですね!
仕組みがわかったところで、SEO施策の具体的な種類について見てみようか。
SEO施策の種類

アルゴリズムに含まれる指標の詳細は明らかにされていませんが、SEOを実施することによって上位表示されやすいサイトを作成することは可能です。
ここでは、SEOに効果があると言われている施策の種類を3つ紹介します。
内部施策
内部施策とは、サイトの中身を調整することです。
HTMLの最適化や見やすいサイト設計などの実施により、検索エンジンのロボット(クローラー)がサイトの中身を把握しやすくすることで、高評価と上位表示を目指します。
外部対策
外部施策とは外部サイトからリンクを獲得したり、関連度が高い外部サイトにリンクを飛ばしたりする施策のことです。
ほかのサイトから被リンクを獲得していたり、専門性の高い情報源から引用したりしているサイトは、「ユーザーの役に立っている」「話題性が高い」と判断されて上位表示されやすくなります。
ただし、低品質なサイトや投稿からのリンクを量産したり関連性の低いサイトからのリンクを集めたりすると、ペナルティの対象となります。
評価されるのは「良質なリンク」のみなので、十分に注意しましょう。
コンテンツ作成
そもそもサイト内にコンテンツがなければ順位をつけられないので、コンテンツの作成も大切です。
新しいコンテンツの作成はもちろんのこと、古いコンテンツのメンテナンスなども継続的に行いましょう。
へぇ~。SEOで行っておきたい対策って、3種類もあるんですね!
大きく分けるそういうことになるね。具体的な対策の内容について見ていく前に、SEOを実施するときに押さえておきたい基本のポイントについても解説するね。
SEOで上位表示を目指すためのポイント

SEOにはさまざまな施策が有効ですが、どの施策を実施する際も共通する基本のポイントを押さえておかなければいけません。
解析ツールを活用する
SEOを実施するときは、必ず解析ツールを導入してください。
とくに、アクセス解析ツールである「Google Analytics」と、検索関連の分析ができる「Google Search Console」は欠かせません。
どちらも無料で利用できるので、登録しておきましょう!
ユーザー目線でサイトやコンテンツを作る
検索エンジンのアルゴリズムでは、結局のところ「ユーザーの悩みと関連性が深いか」「ユーザー体験が高いか」といったポイントがもっとも重視されています。
そのため、ユーザー目線でサイトやコンテンツを作ることが非常に大切なのです。
まずはユーザーの悩みや願望に寄り添い、それを解決するための良質なWebサイトを設計しましょう。
E-A-Tを高める
E-A-Tとは、「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)」のことです。
GoogleはこのE-A-Tを非常に重要視しており、より正確で信頼性の高い情報を表示できるようにアップデートされています。
E-A-Tを高めるためには「たしかな情報源からの出典を行う」「専門家監修のコンテンツを作る」「運営者情報や目的を明らかにする」などといった対策が有効です。
YMYLに注意する
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、人の生活や人生に大きく影響するジャンルのことです。
たとえば、ニュースや時事問題、法律や金融関係、健康や安全に関するコンテンツなどが該当します。
YMYLはユーザーに大きな影響を与えるため、とくに厳しい評価基準が設けられており、信頼性が高い政府機関や医療機関、報道機関などのサイトが優先されて表示される傾向にあります。
根拠に基づいたコンテンツの作成、責任者情報の明記など一定の対策は可能ですが、個人サイトや一般的な企業のサイトのSEOは通用しにくいことを理解しておきましょう。

検索順位が徐々に下がったり急落したりしたときは、Googleのペナルティやアルゴリズムのアップデートが関係している可能性があります。 「SEOで上位を取っていた.....
わかりました!つまり、「ユーザーが使いやすくて信頼できる情報が掲載されたサイト作りが大切」ってことですね!
そうそう、しっかりと理解できているね。それじゃあ、最後に具体的なSEO施策について紹介するね。
マーケティング部門だけでは対応できないものもあるから、エンジニアやWebディレクターなどと協力しながら対策することが大切だよ。
初心者でもOK!SEOの具体的な施策

最後に、初心者でもできるSEOの具体的な施策をご紹介します。
良質なコンテンツ
- ターゲットの検索意図に沿ったコンテンツを作成する
- 検索ニーズに応じてキーワードを最適化する
- 既存記事を定期的にメンテナンスする
- E-T-Aの向上を目指す
使いやすいサイト設計
- 表示スピードを早める
- リンク切れや孤立しているページをなくす
- ナビゲーション(サイトの案内用リンク)を最適化する
- デバイスごとに最適な表示が可能なレスポンシブデザインにする
クロールしやすいサイト設計
- サイトマップを作成する
- 重複ページを削除してURLを最適化する
- 今どのページにいるかを表示するパンくずリストを設置する
- 最適な内部リンクを設置する
- 低品質なページをnoindexにする
インデックスしやすいサイト設計
- HTMLタグを最適化する
- オリジナル性の高い良質な画像を使用する
- タイトルとディスクリプションを最適化する
外部対策
- 外部サイトからリンクを獲得する
- SNSやプレスリリースなどによる拡散を狙う
- 外部サイトで共有するためのソーシャルボタンを設置する
サイトによって行うべき施策や改善点は異なります。
「何をすればいいかわからない!」という場合は、Webサイトの制作やWebマーケティングに詳しい企業に相談してみることもおすすめですよ!

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