

ストック型ビジネスは「継続利用やリピート購入によって継続的な利益獲得を目指すビジネスモデル」で、フロー型ビジネスは「単発利用で利益獲得を目指すビジネスモデル」です。
この記事では、そんな2つのビジネスモデルの特徴を徹底比較!しっかりと違いを理解して、自社商材に合ったマーケティングを行いましょう!
先輩、機能ニュース番組で「今ストック型ビジネスがキテる!」っていう特集を見たんですけど、ストック型って一体どんなビジネスなんですか?
ストック型ビジネスかぁ。たしかに、最近ますます注目されてきているよねぇ。今日は、ストック型とフロー型の違いについて勉強してみようか。
す、スト……?フロー?はにゃ?
ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違い
ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違いは、収益が「継続するのか」「一時的なものなのか」というポイントです。ストック型は、継続購入・契約してもらうことで収益の継続的な獲得を目指し、
フロー型は、商品やサービスを売り切ることで単発での収益獲得を目指します。
わかりやすい例を挙げると、雑誌の定期購読で毎月確実に購入してもらうのがストック型、雑誌を店頭で販売して必要な人に必要なときだけ買ってもらうのがフロー型に該当します。
それぞれには、どのような特徴があるのでしょうか。より深く理解するためにも、もっと掘り下げて学んでみましょう!
なるほど!なんとなく違いは理解できます!
もっとしっかりと区別できるように、まずはストック型ビジネスについて詳しく見てみよう!
ストック型ビジネスとは

ストック型ビジネスとは、継続的に利益を得られる仕組みや基盤を作る「収益継続型モデル」のビジネス形態です。サブスクリプション型ビジネスと呼ばれることもあり、一度きりの売上ではなく、商品やサービスをずっと使い続けてもらうことを目指しています。
ちなみにサブスクリプションとは、商品やサービスを「所有」するのではなく、必要な期間内だけ契約して「利用する権利」を購入するビジネス形態です。ストック型ビジネスは継続的に収益を得るビジネス全般を指すため、サブスクリプション型ビジネスと完全に同じ意味ではありません。サブスクリプションはストック型ビジネスの一種ではありますが、混同しないように気をつけてくださいね。
ストック型ビジネスを実施する際は、継続的に利用してもらうためのCRMやデータベースマーケティングの活用が不可欠です。顧客情報を上手に活用する仕組みを整えて、「このサービスは私のニーズを理解してくれている!」「必要なときに必要な情報・サービスを提案してくれる!」と思わせることができれば、長く利用し続けてもらえるようになります。
一度お客さまを獲得すれば、なが~く安定した売上を得られるのがストック型だよ。
ビジネスモデルについてはイメージできるのですが、どんな商品が該当するんですか?具体的なものがなかなか思い浮かばなくて……。
ストック型ビジネスの具体例

ストック型ビジネスの代表的な例としてよく紹介されるのが、「カミソリと刃型ビジネス」というもの。一度カミソリを買うと、そのあと継続的に替刃を購入し続ける必要がありますよね。本体さえ販売してしまえば、その後も長く自社製品を利用し続けてもらえるという仕組みなのです。
ほかにも、以下のようなものがストック型ビジネスの具体例として挙げられます。
- 配信型:音楽や動画など
- 定期購入型:新聞やウォーターサーバーなど
- 顧問契約型:弁護士や税理士など
- 教室型:スポーツジムや学習塾など
- 賃貸型:アパートやマンションなど
- インフラ型:インターネットや電気など
どれも1回あたりの収益額はそこまで多くありませんが、将来的に安定的な収益につながる可能性が高い点が特徴的です。
昔からあったビジネスモデルなんだけどね。サブスクリプションサービスの普及で、最近注目度がますます上がってきているんだ。
ただし、メリットだけではなくデメリットもあるから、そこをしっかりと理解して始めないと失敗しやすい点に注意が必要なんだ。
え!?すっごく魅力的なビジネスモデルに見えますけど、デメリットがあるんですか!?
ストック型ビジネスのメリット・デメリット

ストック型ビジネスのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
ストック型ビジネスのメリット
収益が安定しやすい
ストック型ビジネスは定期的に売上が発生するビジネスモデルなので、安定的な収入を得やすい点が大きなメリットです。収益額を予想しやすいため、事業計画の見通しを立てやすい点も大きなメリットです。
営業活動にかけるリソースを減らせる
一度購入・契約してもらえば継続的な購入が見込めるストック型ビジネスは、収益を得るたびに行う営業活動が不要です。最初にある程度顧客を獲得する仕組みを構築してしまえば、あとは自動で継続的な売上を維持できるため、営業活動にかけるリソースをサービス品質の向上や新しいビジネスに回せます。
外的要因に左右されにくい
ストック型ビジネスは、外的要因に左右されにくいというメリットもあります。もちろん、まったく外的要因に影響を受けないというわけではありません。しかし、リーマンショックなどの社会や経済の変化があっても、一気に売上が減って倒産に追い込まれることは考えにくいでしょう。
ストック型ビジネスのデメリット
初期費用と時間がかかる
ストック型ビジネスは最初に収益を上げるための仕組みづくりをする必要があるため、初期費用や時間がかかります。たとえば、サブスクリプションサービスを提供するプラットフォームの構築やスクール開設のための設備・人材への投資、サービス周知のための広告費などが挙げられます。初めのうちは思うような収益が出ないことを、しっかりと理解しておきましょう。
爆発的な収益を得にくい
ストック型ビジネスは長く安定した利益を得られる反面、一時的な爆発的な利益を得にくいという特徴があります。商品やサービスの単価を下げて継続契約やリピート購入で少しずつ利益を獲得していくため、一気にたくさんの収益を得たいという場合は適していません。
なるほど~。たしかにいきなり動画配信ができるわけではないですし、塾の月謝や物件の賃料を得るためには先立つモノが必要ですもんね……。
そうそう。とにかく準備が大変だから、簡単に始められるわけじゃないんだよ。
ビジネスってやっぱり難しいですね……。ところで、もうひとつのフロー型はどういうビジネスモデルなんですか?
フロー型ビジネスとは

フロー型ビジネスとは、売り切り型ビジネスのことです。私たちが従来利用している小売店や飲食店、買い切り型のあらゆるサービスを指します。必要なときに必要なものを必要なだけ購入してもらえるフロー型ビジネスは、利益率が高く短期間で大きな利益を得ることも可能なビジネスモデルです。
しかし、継続的な購入や利用が確約されていないので、常に営業し続ける必要があります。とくに、新規顧客獲得を目指すときはマス広告やWeb広告、店頭などでのプロモーションが必須なので、売り手の負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
僕たちが普段昼食を購入する牛丼屋やコンビニ、気まぐれでフラっと寄る本屋さんとかは、フロー型に分類されるよ。
ほかには、どんなビジネスがフロー型に分類されるんでしょうか?
フロー型ビジネスの具体例

フロー型ビジネスの具体例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 小売店
- 飲食店や美容室
- 弁護士や税理士の単発契約
- Web制作などの業務委託
必要なときにその都度購入したり利用したりする商品・サービスは、すべてフロー型に該当します。
「行きつけの美容師はここ!」と決めている方もいるかもしれませんが、継続利用が確約している契約形態・仕組みになっていない場合は、こちらに分類されます。
ふむふむ、それぞれの違いがしっかりと理解できた気がします!ちなみに、フロー型にもメリットとデメリットがあるのでしょうか?
さすがビギニャー君!メリットしかないビジネスはないからね。フロー型にも、良い面と悪い面の両方があるんだ。
フロー型ビジネスのメリット・デメリット

フロー型ビジネスのメリット・デメリットは以下のとおりです。
フロー型ビジネスのメリット
爆発的な収益増加を狙える
フロー型ビジネスは、爆発的な収益増加を狙える可能性があります。住宅販売のように単価が高い商品を取り扱う場合はもちろんのこと、単価がそこまで高くなくても、SNSなどで人気が一気に注目度が集まった商品がある場合は大きな売上を得られるでしょう。
すぐに収益化しやすい
フロー型ビジネスは、購入者や利用者が集まればすぐに収益化できるというメリットがあります。
たとえば新しく開店した飲食店でも、初日からお客さんが集まればすぐに大きな売上が得られますよね。売上が継続するかどうかは別として、すぐに多くの利益を得たい場合はこちらが適しています。
フロー型ビジネスのデメリット
収益を安定させにくい
単発購入で利益を得ることが基本となるため、収益が安定しにくいという特徴があります。店舗をオープンした当初にお客さまが殺到しても、飽きられてしまえば収益がゼロになってしまう可能性もあるでしょう。いつどれくらいの利益が出るのかを把握しにくいので、事業計画を立てにくい点にも注意が必要です。
継続的な営業活動が必要
先述したように、フロー型ビジネスは単発購入してもらうビジネスモデルなので、常に新しいお客様を獲得したり再利用を促したりするための営業活動が欠かせません。単に商品やサービスをリリースするだけでは、あっという間に競合他社にお客さまを取られてしまいます。売上を上げ続けるためには、一定のリソースやコストが必要になることを押さえておきましょう。
外的要因に左右されやすい
フロー型ビジネスは、外的要因に売上が左右されやすい傾向にあります。たとえば、新型コロナウイルスによる影響でたくさんの飲食店が売上を落としたのも、フロー型ビジネスが外的要因に影響を受けた結果です。流行や社会情勢の影響で大きく売上が伸びることもあれば、逆に売上がなくなることも考えられるため、常にリスクと隣り合わせである点に気をつけなければいけません。
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