

マーケティングで当たり前のように使う言葉「ペルソナ」。「ターゲット」とどう違うの?今回は、「ペルソナ」の意味やその作り方について詳しくご紹介します!
先輩先輩!マーケティングでは「ペルソナ」を使うってほんとですか!?ぼく、ずっと「ペルソナ」使うのが夢だったんです!
えっ、そうだったの!?ビギニャー君、もう「ペルソナ」を知ってたんだね。勉強してるねえ!
まさか現実の世界で使えるなんて……めちゃめちゃテンション上がります!!早く使いたいです、「ペルソナ~~~~~~~~ッ!!!!!」
ペルソナとは?

もともとは古典劇で役者が使う「仮面」を意味し、心理学においては「人間の外的側面・自分の内面に潜む自分」のことを言う「ペルソナ」。マーケティングでは、この「仮面の自分」という考え方をもとに「架空のユーザー像」という意味で使われます。
たとえば、「この商品はどんな人が買ってくれるだろうか?」「このサービスはどんな人にニーズがあるだろうか?」そういったことを考えるときに思い浮かべる「人」。この架空の存在が、ペルソナです。
あっ……なんだ……ペルソナって、そういうことだったんですね……
君がなにと勘違いしてたのかはわからないけど……このペルソナは、マーケティングではとっても大切なものなんだよ。せっかくだから、この機会に勉強しちゃおう!
ペルソナとターゲットの違い

マーケティングでは、対象とするユーザー像という意味で「ターゲット」という言葉を使われることがあります。
「ペルソナ」と同じ意味に感じられるかもしれませんが、実は「ターゲット」と「ペルソナ」には明確な違いがあります。それは、イメージするユーザー像の具体性です。
「ターゲット」は人物像にある程度の幅を持たせて設定するのに対して、「ペルソナ」は細かく具体的に、まるで1人の人間を作り上げるかのように深いところまで人物像を設定します。
「ペルソナ」は、細かく細かく設定を決めていく必要があるんだ!そこが「ターゲット」との違いだね。
なるほど……でも、なんでわざわざ「ペルソナ」を決める必要があるんですか?細かく決めるならその分時間がかかっちゃいますし、施策の対象を考えるなら「ターゲット」だけで十分な気が……
いやいや、ビギニャー君!「ペルソナ」を決めるのには重大な理由……メリットがあるんだよ!
どうして必要?「ペルソナ」設定のメリット
「ターゲット」を設定できれば、わざわざ「ペルソナ」を設定する必要なんてないんじゃないか……そう考えてはいませんか?
確かに「ペルソナ」の設定は「ターゲット」設定よりも時間がかかり大変かもしれません。しかしその分、設定することによるメリットがあるのです。
顧客にとって魅力的なアプローチをすることができる
ペルソナを設定すると、「顧客がどんな悩みを解決したいのか」などのニーズを明確に捉えることができるようになります。
ニーズがわかればアプローチも最適化していくことができるため、その結果、顧客にとってより魅力的なアプローチへと繋げていくことができるでしょう。
担当者間で、訴求すべき対象の認識を合わせることができる
ペルソナという具体的な人物像を共有することで、担当者間でのイメージ共有がスムーズになります。認識のズレを防ぐことができるので、無駄な作業も発生しにくくなるでしょう。
時間やコストの削減に繋がる!
ユーザー像の明確化は、施策方針の明確化にも繋がります。「こういった人にはどんなアプローチが効果的なのか?」というのをより具体的に考えていくことができるため、効率的な施策立案が可能となり、作業時間や実施コストの削減にも繋がってくるでしょう。
つまり「ペルソナ」をしっかり考えることは、効率的な施策を行う為の力を手に入れることと同義なんだよ。
力……!「ペルソナ」が……!せ、先輩っ!僕も力、蓄積したいです!!!「ペルソナ~~~~~~~~ッ!!!!!」
君が何に興奮してるのかはやっぱりわからないけど……とりあえず実際につくってみようか。「ペルソナ~~~~~~~~ッ!!!!!」
実際に作ってみよう!ペルソナの作り方

ペルソナは、まずは「理想とするお客様像」を作るつもりで考えていきましょう。「こんな人が商品・サービスに興味を持ってほしい」という気持ちでつくると、その後の施策に繋げていきやすくなります。
具体的な手順は、下記のとおりです。
具体的な人物像・企業像を洗い出そう
まずは、理想のお客様像の基本プロフィールを考えましょう。下記のような情報をできるだけ細かく考えてみてください。
- 年齢や性別などの属性
- 家族構成や友人構成(企業の場合は従業員規模など)
- 職種(企業の場合は業種など)
この情報はいらないかな?と思うものでも意外と役立つことがあるので、思いつくものはどんどん書き出していきましょう。
うまく思いつかないときは、身近な人などをイメージしてみるのもアリです。
例:ビギニャー/オス/ねこ/2歳/一人暮らし/マーケティング会社勤務…etc…
課題や要望を考えよう
理想のお客様像の基本プロフィールができたら、その人が抱いていそうな課題や要望を考えましょう。
- 価値観
- 抱えている悩み
- 要望
- 判断基準
課題や要望は「その人が置かれている環境・状況」から生まれるものが多いので、基本プロフィールをじっくり眺めて考えていくとよいでしょう。
例:一人暮らしで働いていて、料理の時間がとりづらい。おいしいご飯を簡単に食べたい!
人物像のストーリーを作ろう
基本プロフィールや課題から、その人のストーリーを考えましょう。このとき、他の人が感情移入しやすいようなストーリーを考えるのがポイントです。そうすることで、施策の際「アプローチしたい対象」のイメージがより明確になり、「刺さりやすいアプローチ」も思いつきやすくなります。
例:仕事が楽しくてステップアップしたいと一生懸命頑張っている。ゲームが大好きで、趣味の時間もしっかりとるタイプ。そのため食事の時間は削りがち……自分で作ることは少なく、外食かコンビニなどの持ち帰り弁当で済ませることが多い。
ふむふむ……わかってましたけど、やっぱり考えること結構多いですね!考えてるうちに、混乱してきちゃわないか不安です~!
大丈夫。そんなビギニャー君のために、ペルソナ作成用の資料を用意しておいたよ!これを使えば、簡単にペルソナ作成ができるはずだよ。
資料ダウンロード
理想とする代表的なお客さま像を考えてみよう!ペルソナ編(かんたんワークシート付き)
目次
- ペルソナとは?
- ペルソナとターゲットの違い
- ペルソナ設定の3つのメリット
わーっ!ありがとうございます!フフフ・・・・・これでぼくもついに「ペルソナ」の力を……!
そうだねえ。でも、「ペルソナ」は1回作って作りっぱなしじゃいけないよ。作り方をマスターしたら、定期的にアップデートしていくことも大切なんだ。
作って終わりはNG!ペルソナの注意点
時代は常に変化するものです。そして消費者が抱く価値観や悩みなども、時代に影響されて日々変わっていきます。
ペルソナは「人間をリアルに想像して作り上げるもの」なので、ユーザーの置かれている環境の変化や流行の変化など、さまざまな動向に目を向けつつ、定期的なアップデートを行う必要があるのです。
決して作って終わりにはせず、常に最新のユーザー像を理解していくよう心掛けましょう。

カスタマージャーニーマップは、お客さまが商品を購入するまでにたどる体験の旅を図にまとめたものです。 企業にとっては、まさに施策を決定するための「地図」になってく.....
わかりました!武器は常に磨き続けなきゃいけないってことですね!
その通り!さあビギニャー君、まずは資料を読んで、きみも「ペルソナ」マスターになれるよう頑張ろう!
はいっっ!!「ペルソナ~~~~~~~~ッ!!!!!」
わたしたち株式会社ゴンドラでは、
集客からお問い合わせ、購買等のゴールまで
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運用・分析など一気通貫でのサポートを行っています。
ペルソナやカスタマージャーニーマップを含めたシナリオ設計も可能ですので、
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