メルマガの配信方法とは?4つのやり方と目的を初心者向けに解説

メルマガの配信方法とは?4つのやり方と目的を初心者向けに解説

LINEやTwitterなどのSNSの発展により、普段の生活で使われることの減った「メール」。そんなメールですが、ビジネスやマーケティングにおいてはまだまだ活用されることの多い連絡手段です。

今回は、マーケティング戦略のひとつとして活用されている「メルマガ」の基礎について解説します。

 
ビギニャー

シニヤン先輩!この前の研修で、マーケティングではメルマガが重要なカギを握るって聞いたんですけど、メルマガってどんなものなんですか!?


 
シニヤン

よく企業から、「なんと!今なら〇〇が1か月間無料!」みたいなメールが来ない?あれがメルマガだよ。


 
ビギニャー

はい、来たことあります!そういうメルマガって、何を目的に送られているんでしょうか……?

メルマガとは?

メルマガとは「メールマガジン」の略で、企業などから複数人に一斉に配信されるメールのことです。メルマガはメールマーケティングを行うときの手段の1つで、商品やサービスに関する情報をお客さまへ届けて関係性を構築したりコミュニケーションを取ったりすることで、購入促進やブランディングなどを図ります。

企業がメルマガを配信する目的は、おもに以下の3つです。

メルマガ配信の目的

①お客さまに知らせたい情報を伝えること
②お客さまの興味を引き、SNSやECサイトへの訪問を促すこと
③セールやキャンペーン情報などを届け、購入促進を狙うこと

ちなみにメールマーケティングの手法としては、ほかにもステップメールやターゲットメールなどがあります。マーケターとしてステップアップするためにも、ほかのメールマーケティングの手法についてもしっかりと学んでおきましょう!

ステップメールとは? メルマガとの違いもあわせて詳しく解説!
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ビギニャー

なるほど〜、あれがメルマガなんですね。でもメルマガって、画像がたくさん入ってたり、いろんな文字の色が使われてたりするので、作るのが難しそうですよね……。


 
シニヤン

メルマガにはいくつか種類があるから、作るのが難しいものばかりでもないんだよ。


 
シニヤン

これからビギニャー君もメルマガを作る業務が増えてくるだろうから、メルマガの種類についてもしっかりと整理しておこうか!

メルマガの種類

メルマガは、おもに4パターンの形式に分類することができます。それぞれの形式ではメルマガの見た目も作り方、やり方も異なってくるので、違いを理解しておきましょう。

テキストメール

文字だけで作成されたシンプルなメールのことです。私たちが友達や取引先に送る、一般的なメールをイメージするとわかりやすいでしょう。

同じ色、同じ大きさの文字だけを使って作成するため、シンプルで読みやすいメルマガに仕上がります。視覚的な訴求力は強くありませんが、専門知識がなくても作れて、どのような環境でも狙った通り表示させられる点が大きな魅力です。

HTMLメール

HTMLメールは、Webサイトを作成するときに使用される「HTML(HyperText Markup Language)」と呼ばれる言語を使用して作られたメールです。画像の挿入や文字装飾といった、デザイン性と視覚的な訴求力が高いメルマガを作成できます。

HTMLを駆使して見た目を変更するため、専門知識が必要になります。メールの効果測定ができる点はメリットですが、容量が大きく、受信者の環境によっては正しく表示されないことがある点に注意が必要です。

リッチテキストメール

HTMLメールとテキストメールの両方の特徴を併せ持ったメール形式です。シンプルなソースコードを作って作成するので複雑な表現はできませんが、テキストメールよりは多彩な表現が可能となります。HTMLよりもレイアウトの崩れが起きにくく、誰でも簡単に作成できるところが大きなメリットです。

マルチパートメール

受信者の環境に応じて、HTMLメールとテキストメールを表示分けできるメールのことです。HTMLに対応している端末にはHTMLメールを、対応していない端末には代わりにテキストメールを送ってくれます。

 
ビギニャー

メルマガには、たくさんの種類があるんですね!


 
ビギニャー

メールを何人ものお客さまに送るのって大変そうですけど、どうしてわざわざメルマガを活用するんですか?


 
シニヤン

メルマガを配信することには、多くのメリットがあるんだ。もちろん、反対にデメリットもあるんだけどね。

メルマガ配信のメリット・デメリット

メルマガを配信するメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メルマガ配信のメリット

・コストを抑えてタイムリーなPRができる

ハガキやカタログを送るDMや、地道に電話をかけて営業するテレマーケティングなどと比べて、メルマガを使ったマーケティングはコストを抑えられるというメリットがあります。大量に一斉送信すれば1件あたりのコストは大幅に下げられますし、新しい情報をすぐに届けられる点もメルマガならではの強みです。

・ターゲットに合ったアプローチができる

メルマガは登録者全員に一斉送信されることもありますが、年齢や性別、興味関心などでターゲットを絞り込んで送ることが一般的です。本当に商品や情報を必要としている人にピンポイントで届けられるため、狙った層に対して効率的なアプローチができます。

・安いのに即効性がある

メルマガは、「うちにはこんな魅力的な商品がありますが、どうですか?」と積極的に売り出すプッシュ型のマーケティングです。対して、お客さまからお問い合わせが来るようにマーケティングを行うことをプル型と言います。

プッシュ型は即効性がある一方でコストが高く、プル型には即効性がないがコストが安いという特徴があります。メルマガはコストが安く即効性があるという、プッシュ型とプル型両方のメリットを持ったマーケティング手法である点が大きなメリットです。

・効果測定が可能

オフラインの営業活動とは異なり、インターネットを通じてマーケティングを行うメルマガ配信は、効果測定を行いやすいという特徴があります。解析ツールを利用すれば、メルマガの開封率やWebサイトへの流入数、配布したクーポンを使用したお客さまの情報などを把握できます。測定した効果は、次回のメルマガ作成や今後のマーケティング戦略立案に活用できる企業の大切な財産となってくれるでしょう。

メルマガ配信のデメリット

・手間がかかる

メルマガ配信はツールを使えばある程度自動化できますが、それでも手間がかかることは理解しておきましょう。メルマガの読者集めはもちろん、配信するコンテンツのアイデアを考案したり本文の作成、添付する画像・動画素材を準備したりと、やるべきことは盛りだくさんです。ある程度リソースが割けないと、配信を継続できなくなってしまう可能性があります。

・読まれない、届かない可能性がある

せっかくメルマガを配信しても、受信者に読まれないままスルーされたり購読解除されたりすることは珍しくありません。受信者にとって有益な情報が含まれていなければ、メルマガは次第に読まれなくなってしまうため、注意が必要です。

また、メールの形式や内容によってはスパムメールだと自動で判定されてしまう可能性もあるでしょう。「配信頻度を最適化する」「過度な装飾を行わない」など、スパム判定されないように対策しておきましょう。

メルマガの配信方法とは?4つのやり方と目的を初心者向けに解説
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LINEやTwitterなどのSNSの発展により、普段の生活で使われることの減った「メール」。そんなメールですが、ビジネスやマーケティングにおいてはまだまだ活用.....

 
ビギニャー

へぇ~、メルマガっていろんなメリットがあるんですね!たしかに活用できれば便利ですけど、普通のメールソフトでは配信できなそうですし、運用が難しそう……。


 
シニヤン

ビギニャーくん、いい着眼点だね!実は、メルマガを配信する方法はいくつかあるから、自社に合った配信方法が選べるんだよ。

メルマガを配信する方法・やり方

メルマガを配信する方法はいくつかありますが、ここでは一般的な方法を4つ紹介します。

Excel・Googleスプレッドシート

MicrosoftのExcelとOutlookがあれば、無料でメルマガを配信できます。HTML形式で作成するため少し専門知識が必要になりますが、Web上に情報がたくさん載っているため、参考にすれば初心者でもメルマガを配信できるでしょう。

また、「OutlookではなくGmailを使っている」という方は、GooleスプレッドシートとGoogleドキュメントを使って無料でメルマガを配信できます。ただし、Gmailは1日あたりのメール送信数が限られていますので、多くの人にメルマガを送りたい場合は日を分けて配信するなどの工夫が必要です。

BCC配信

BCCとはブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)の略で、メールのBCCに複数のアドレスを入力して配信する方法です。BCCに送信先を入力すると、TOやCCに入れた配信先にはBCCの配信先情報は表示されません。そのため、BCCにメルマガ登録者のアドレスを入力して配信すると、送信先を隠しつつ手軽にメルマガを配信できるのです。

ただし、誤ってTOやCCに追加してしまって個人情報を漏洩させてしまったり、迷惑メール判定されたりするおそれがあるため注意が必要です。

メール配信ツール

前述の配信方法だと、コードを書く必要があったり送信数に制限があったりするため、不便さを感じる方は多いかもしれません。そんなときは、メール配信専用のツールを使えば、知識や技術がなくても効率的にメルマガを配信できるようになります。

メール配信ツールには、ほかにもメールの開封率やURLのクリック率を計測できたり、メルマガ解除機能、メルマガ配信予約機能なども実装されています。無料のものと有料のものがありますが、ツールによって細かい機能は大きく異なるため、いくつか比較してみて欲しい機能が搭載されている製品を導入しましょう。

MAツール

MA(マーケティングオートメーション)とは、新規顧客獲得や見込み顧客の育成を自動化する仕組みやプラットフォームのことです。MAツールはメール配信専用のツールではありませんが、ほぼ全ての製品にメール配信機能が付いているため、マーケティングを効率化したい企業におすすめです。

MAツールを使えばメルマガを簡単に送れますし、メールの開封率やURLのクリック率を計測することもできます。加えて、ユーザーがクリック後のWebサイト上でどのような行動を取るのかまで知れるため、効果測定にたいへん役立ってくれるでしょう。

 
ビギニャー

メルマガ配信には、いろいろな方法があるんですね!


 
シニヤン

そうだね。メルマガの配信はツールとかを使えばそこまで難しくないんだけど、きちんと成果を出すためにはポイントを押さえた運用が大切なんだ。


 
ビギニャー

へぇ~!どんなポイントを押さえる必要があるんですか!?

メルマガ配信で成果を出すためのポイント

メルマガは、単にお客さまへ一方的に情報を送ればいいというわけではありません。しっかりと成果を得られるメルマガ運用のためにも、以下の4つのポイントに気をつけましょう。

読者目線の情報を発信する

読者目線の情報を届けるのは、メルマガに限らずマーケティング戦略における基本の考え方です。たとえば、「今月はこの商品のノルマが未達だからメルマガで紹介しよう」「在庫が余っているからこの商品のクーポンを全員に送ろう」と、企業の都合で情報発信をしてもお客さまの興味を引くことはできません。「20代女性には今トレンドのコスメのクーポンを」「40代女性にはこの季節の家事に不可欠なアイテムの紹介を」など、読者のニーズを踏まえて情報発信することが大切です。

人柄が伝わる内容にする

メルマガを作成するときは、人柄が伝わる文面にすることを意識してみましょう。人によっては、ビジネス感の強い事務的なメールや単調な案内メールを「営業感が全面に出ていて苦手」と感じることもあります。話し言葉や可愛らしい画像などを活用しつつ、文面の向こう側に「担当者の人柄」が見えるメルマガにすると親しみやすさを感じてもらえるでしょう。

配信結果を見直してPDCAサイクルを回す

メルマガを活用してマーケティングするメリットは、効果測定ができる点です。そのメリットを最大化するためにも、メールの配信後は必ず結果を検証して次回に活かしましょう。開封率やクリック率、メルマガ経由の流入数や購入数、クーポンの使用数など、さまざまな数値を測定してPDCAサイクルを繰り返し回すことが重要です。

ABテストを行う

ABテストとは、複数パターンの広告やメルマガなどを用意し、どちらのほうがコンバージョンにつながりやすいのかを検証する手法のことです。「Aパターンのメルマガ」と「Bパターンのメルマガ」を異なった対象者に配信することで、より効果的なメルマガの書き方やデザインなどを見極められます。メルマガの配信に慣れてきたら、ぜひABテストも取り入れてみてくださいね!

 
ビギニャー

わわ、メルマガってただお客さまに商品やサービスをアピールするだけじゃだめなんですね……。奥が深いです!


 
シニヤン

そうだね。それに、メルマガの運用方法によっては、企業にとってマイナスの効果をもたらしてしまうこともあるから、注意しないといけないんだよ。


 
ビギニャー

えぇ!?マイナスの効果……!?

メルマガを配信するときの注意点

メルマガは、間違えた運用をしてしまうと反感を買ってしまう原因になることがあります。ブランドや商品のイメージが下がってしまうことを防ぐためにも、以下の2つの注意点を押さえておきましょう。

許可を得てから配信する

営利目的でメルマガを配信するときは、「特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)」を遵守しなければいけません。この法律には、「架空のアドレスを使用しない」「運営者情報の開示」「同意を得た相手にのみメルマガを送信すること」などいろいろなことが定められています。とくに、メルマガは送信の承諾を得る(オプトイン)ことが不可欠です。

また、・いつでも配信を停止してほしいという意思表示(オプトアウト)ができるように整備すること・配信停止の意思を無視してメルマガを送信してはいけないという決まりもあるので、適切な運用を心がけてくださいね。

受信者の都合を無視した配信はしない

たとえメルマガの受信を承諾しているお客さまに対してであっても、相手の都合を無視したメールの配信をしてはいけません。「毎日メルマガを配信する」「早朝や深夜にメルマガを配信する」といった自社都合のメルマガ運用は、受信者から反感を買う原因となります。受信者の気持ちを考え、相手の負担にならない範囲でメルマガを活用しましょう。

 
ビギニャー

先輩、ありがとうございます!メルマガについて理解が深まりました!


 
シニヤン

うんうん、よかった。ちなみに、僕のお勧めするSPIRALという情報資産プラットフォームを使うと、メルマガの配信からメルマガの受付フォームの作成、セキュリティ性の高いデータベースでの顧客情報の管理などもできるんだ。


 
シニヤン

メルマガの作成を担当するときは、ぜひ活用してみてね!

わたしたち株式会社ゴンドラでは、メールマーケティングを含むCRMソリューションを提供しております。

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