

オプトインとは、お客さまが情報を受け取ったり自分の情報を利用されたりすることに対して「承諾」することで、オプトアウトは情報の受け取りや利用を「拒否」することです。実は、オプトインは法律で定められている企業の義務なんです!この記事では、そんなオプトインとオプトアウトの意味や法律について解説します。
最近、メルマガの送信許可欄にチェックを入れるサイト増えましたよね~。以前は、許可がなくても勝手に送られてきていた記憶があるんですけど、どうしてなんですか?
お、いいところに気づいたね。それはね、オプトインが義務付けられたからだよ。
オプトイン……?初めて聞きました……。
オプトインとは

オプトインとは、お客さまが自分の情報を利用されるときや情報を送られるときなどに、許諾の意思を表すことです。ビジネスの分野では、広告の送信や個人情報の取得・利用などを行うとき、相手に対して許可を求めることを意味します。
とくに、マーケティングでオプトインと言うときは、お客さまの許可を得てからメルマガ配信することを指すことが多く、この配信方法を「オプトイン方式」と呼びます。オプトイン方式の場合、お客さまの同意やお客さまからの申込みがなければ、メルマガを配信することはできません。
へぇ~、この「メルマガ配信を許可する」のチェックボックスがオプトインというわけですね!
そうそう。それと、反対の意味を持つ言葉として「オプトアウト」というものもあるんだよ。
オプトアウトとは

オプトアウトとは、企業からの情報受け取りや個人情報の利用を拒否することです。
マーケティングにおいては、許可なくメルマガを送りつけることを「オプトアウト方式」と呼びます。また、メルマガなどをこれ以上受け取りたくないときに受信拒否設定を行うことも、オプトアウトと言います。
以前はオプトアウト方式でメルマガを配信する手法が多用されていましたが、現在は禁止されているため注意しましょう。
ビギニャー君が言っていたように、昔はオプトアウト方式でメルマガを配信する企業も多かったんだ。
やっぱりそうですよね!どうして、今はできなくなってしまったんですか?
メルマガのオプトインは法律で義務化されている

マーケティングの一環としてメルマガを送るときは、オプトインが非常に重要視されています。なぜなら、法律でオプトインが義務付けられているためです。
オプトインについて定めた法律とは
メルマガのオプトインについては、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」で定められています。この法律は、迷惑メールを防止して安全にメール配信を行うためのもので、2002年に施行されました。
特定電子メールは「営業活動を目的とした企業からのメール」のことを意味していて、購入促進などを目的としたメルマガや広告はすべて対象となります。この法律が2008年に改正されたことにより、原則オプトイン方式を採用することが義務付けられました。
オプトインの条件とは
実は、メルマガを配信するときは、単に配信の許可を得るだけでは不十分です。特定電子メール法で定められた、以下の条件も満たす必要があります。
- 本文に名前や住所といった送信者情報を明記する
- 本文にオプトアウトの方法や連絡先、フォームなどをわかりやすく明記する
- 問い合わせや意見を送信する連絡先を明記する
上記の内容に違反すると特定電子メール法違反となり、通告を受けたり罰則が科されたりするため注意が必要です。
法律が適用されないケース
ほとんどのケースでオプトイン方式の義務化は適用となりますが、一部例外になることもあります。それが、以下のようなケースです。
- 既存の取引先に仕事のメールを送る場合
- 書面や名刺などで連絡先を取得した場合
- Webなど誰でも見られる場所に連絡先を記載している場合
ただし上記の条件に当てはまる場合でも、スムーズにオプトアウトできるようにメルマガの解除方法を明記しなければいけません。

LINEやTwitterなどのSNSの発展により、普段の生活で使われることの減った「メール」。そんなメールですが、ビジネスやマーケティングにおいてはまだまだ活用.....
ちなみに、個人情報の取り扱いについても法律でオプトインが定められているから、あわせてチェックしておこうね!
個人情報の提供に関する法律にも注意!

「個人情報保護法」でも、オプトインについて定めています。その内容は、「企業が個人情報を第三者に提供する場合は、原則本人から同意を取らなければならない」というものです。
ただし、プライバシーポリシーなどに必要な事項を記載し、本人の申し出によって個人データの第三者提供を停止する場合のみ、オプトアウト方式を取れることもあります。
この場合は、事前にオプトアウト手続きを行っていることについて個人情報保護委員会に届け出なければいけません。さらに、人種や犯罪歴、信条といった「要配慮個人情報」については一切オプトアウトによる第三者提供が認められていないため、注意が必要です。
へぇ~、全然知らなかったです!マーケティング活動にも関係することですし、ちゃんと勉強できてよかったです!
またひとつ、一人前のマーケターに近づいたね!ところでビギニャー君、オプトインには2つの方法があるって知ってた?
え、そうなんですか!?
オプトインの方法

一口にオプトインと言っても、実は2つの方法で承諾を得ることができます。
・同意をもらう方法:「メルマガを購読する」などのチェックボックスをクリックしてもらう
・申し込んでもらう方法:メルマガ登録フォームなどにお客さま自らが入力する
どちらの方法で運用するにせよ、必ず「宣伝目的であること」を伝える必要があります。登録フォーム、もしくは個人情報保護方針などにしっかりと記載しておきましょう。
ところで、オプトアウトってどうやってやればいいんですか?解除したいメルマガがあるんです……。
それはね……。
オプトアウトの方法

広告目的のメールを配信するときは、「オプトアウトの仕組み」についても理解しておかなければいけません。企業は、お客さまがいつでもオプトアウトできるように以下のポイントを遵守しましょう。
・メルマガの解除方法や解除URLなどを明記する
・解除依頼に必要な事業者情報を明記する
・オプトアウト以降は一切の配信を行わない
メルマガの場合、本文の最下部に解除方法を記載するケースがほとんどです。解除方法がわかりにくい、そもそも記載されていない場合は違法となります。
個人情報の提供に関するオプトアウトも同様で、拒否の意思を伝える連絡先や方法を明記しておくことが大切です。
あ、ほんとだ!メルマガの下の方に解除の方法が書いてありました!
これからビギニャー君も業務のなかで触れることが増えると思うし、最後にオプトインを取得するときのポイントを説明しておくね。
オプトインを取得するときのポイント

最後に、オプトインを取得するときのポイントについて説明します。
魅力的なコンテンツの配信をする
オプトインを取得して企業の情報を受け取ってもらうためには、魅力的なコンテンツの配信やブランディングが欠かせません。「このブランドの情報は逃したくない!」「メールを受け取ったらお得かも!?」と思ってもらえるように、Webサイトやコンテンツに工夫をこらすことが大切です。
同意欄をとってわかりやすくする
オプトインではお客さまからの同意を得ることが大切なので、わかりやすい同意欄を作る必要があります。「文字が小さくて見えない」「色が背景と同化していて見えにくい」という場合、適切なオプトイン取得とは言えません。お客さまをだましていると捉えられるリスクもあるため、こういった手法は絶対に避けてください。
履歴を保管しておく
オプトインを取得するときは、お客さまがメールの配信に同意したことを証明するための履歴保存が義務付けられています。保存期間は原則配信を停止した日から1か月ですが、特定電子メール法による改善措置を受けている場合のみ、保存期間が1年間に伸ばされます。
また、「このメールは会員登録されている方にのみ配信しています」といったように、連絡先の入手元について記載しておくと、トラブルを未然に防止することが可能です。

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