

メールには、文字加工や画像などで視覚的な訴求ができる「HTMLメール」と、文字と記号だけで構成される「テキストメール」の2種類があります。「どうやって見分ければいいの?」「そもそもどっちの形式で送信すればいいの?」マーケティングで、こんな疑問を持っている方も多いはず!今回は、HTMLメールとテキストメールの違い、メリット・デメリットを徹底比較します。

LINEやTwitterなどのSNSの発展により、普段の生活で使われることの減った「メール」。そんなメールですが、ビジネスやマーケティングにおいてはまだまだ活用.....
部長にメルマガの作成を頼まれたんですけど、そのときに「テキストメールでお願い」って言われたんです。メールって、テキストで書くのが当たり前じゃないんですか?
そんなことないよぉ。メールには、テキストメールのほかにもHTMLメールっていうものがあるからね。
え!?そうなんですか!?その2つのメールは何が違うんですか?
HTMLメールとテキストメールの違いとは?

HTMLメールとテキストメールの違いは、「HTML言語」で書かれているメールか、文字だけで構成されたメールかというポイントです。
Webサイトを作るための言語であるHTMLを使った「HTMLメール」のほうが、レイアウトの自由度が高く、フォントの種類・大きさ、画像、動画などを活用した幅広い表現をすることが可能です。
対してテキストメールは、決められた文字や記号のみで表現することが一般的なため、シンプルなメールに仕上がる一方で作成にかかる工数が少なく気軽に送れるというメリットがあります。
どちらにも一長一短があるため、取引先と連絡するときやマーケティングを実施したいときなど、用途や送信したい内容に合わせてメールの形式を選ぶことが重要です。
へぇ~、HTMLってメールの作成にも使えるんですね!
そうそう。HTMLメールは、Webページを作るときみたいにいろいろな表現ができるメールの形式なんだよ。
【HTMLメール】特徴とメリット・デメリット

HTMLメールとは、Webページを作成するために開発された「HTML(HyperText Markup Language)」と呼ばれる言語を使用して作られたメールです。
今インターネットで公開されているサイトの大多数は、このHTML言語で作られていると言っても過言ではありません。
HTMLメールでは、Webサイトのようにいろいろなデザインを施したメールや画像・動画を添付したメールが作成可能!
視覚に訴えられるだけではなくクリック率や開封率も測定できるので、商品やサービスの訴求をするメールマーケティングにピッタリなんです!
ただし、作成に手間がかかる点、データ量が多くて対応しているソフトでないと正しく表示されない点がデメリットとして挙げられます。
HTMLメールのメリット
- 文字色や大きさ、フォントなどを変えられる
- 画像や動画を使った視覚的な訴求が得意
- メールの効果を測定できる
HTMLメールのデメリット
- 作成するときにHTMLの知識が必要になる
- 受信者の環境によっては正しく表示されないことがある
- 容量が重くなりやすく、スパム認定されることもある
たくさん画像が載っていたりデザインがオシャレだったりするメールは、HTMLメールということですね!
そういうことになるね。対してテキストメールは、文字とか記号とかしか使っていないシンプルなメールなんだ。
【テキストメール】特徴とメリット・デメリット

テキストメールとは、文字だけで作成されたシンプルなメールのことです。
私たちが友だちや仕事の関係者に送る「連絡を目的とした一般的なメール」は、テキストメールに分類されます。
テキストメールでは文字や記号しか使えませんが、箇条書きや段落分け、点線などを活用することで読みやすいメールに仕上げることも可能です。
受信者の環境に左右されることなく表示される点、データが軽くサーバーに負担がかからない点が大きなメリットでしょう。
ただし視覚への訴求力は、HTMLメールと比べると大幅に低下してしまいます。
テキストメールのメリット
- 専門的な知識がなくても作成できる
- どのような環境やソフトでも狙った通りに表示しやすい
- 容量が軽く、スパム認定されにくい
テキストメールのデメリット
- 文字と記号しか使えないため、視覚的な訴求力が弱い
- メールの効果を測定しにくい(または測定施策を隠せない)
普段ビギニャー君と僕が業務連絡するときのメールも、このテキストメールに分類されるよ。
なるほど~!こうやってメールの種類が複数あると、どっちを使えばいいのかわからなくなりませんか?
ビギニャー君の言う通り。実際、ビジネスやマーケティングでどのメール形式を採用すればいいのか、迷っている企業は多いんだよねぇ。
HTMLメールとテキストメール、どっちがいい?

メールマーケティング担当者や営業担当者が気になっているのは、「結局、HTMLメールとテキストメールのどっちを使えばいいの?」というポイントでしょう。
一般社団法人 日本ビジネスメール協会が行った2021年の調査では、仕事の送受信に使用しているメール形式は「テキスト形式」が6割を超えていることがわかっています。[注1]
そのため、ビジネスに関する連絡やBtoB商材のマーケティングを行う際は、テキスト形式が用いられることが多々あるようです。
対して、ユミルリンク株式会社が2020年に行った調査では、国内EC売上トップ50のメルマガは「HTML形式」で配信される割合が92.7%にものぼることがわかりました。[注2]
スマートフォンの普及が進んだこともあり、BtoC商材のマーケティングでは表現の幅が広いHTMLメールが活躍しているようです。
このデータからもわかるように、HTMLメールとテキストメールはシーンによって使い分けることが大切です。
とくにHTMLメールは、データの添付や容量の大きさが影響してスパムメールとして弾かれやすいため、必ず内容を伝えたいメールを送るときは注意が必要です。
近年は、テキストメールとHTMLメール両方の特徴を持った「リッチテキストメール」も活用されているので、場合によっては検討してみるといいでしょう。
※[注1]一般社団法人 日本ビジネスメール協会|ビジネスメール実態調査2021
https://businessmail.or.jp/research/2021-result/
[注2]ユミルリンク株式会社|メルマガ調査レポート 2020年版
https://www.cuenote.jp/library/download/_2020ec50.html
ちなみに、複数のデータを持たせた「マルチパートメール」っていうものもあるんだよ。このメールは、相手の環境に応じてHTMLとテキストの表示分けができるんだぁ。
へぇ、便利な機能もあるんですね!ちなみに、それぞれのメールってどうやって使い分ければいいんでしょうか?
それじゃあ最後に、HTMLメールとテキストメールの使い分けについて見ておこうか。
【目的別】使い分け事例をご紹介

先ほども説明した通り、HTMLメールとテキストメールはシーンによって使い分けることがとっても重要!
とはいえ、どんなときにどんなメールを使えばいいのか、判断に困ってしまいますよね。
以下にHTMLメールとテキストメールの使い分け事例を載せていますので、ぜひ参考にしてみてください。
HTMLメールを使いたいシーン
- おすすめ商品紹介のメルマガ
- セミナーやイベントなどのお知らせ
- キャンペーンやセールのお知らせ など
BtoC商材の場合や販売促進、集客を目的としたメールは、視覚的に訴求できるHTMLメールがおすすめです。
文字だけだと商品やイベントの魅力が伝わりにくいので、ユーザーの興味を引けずにそのまま閉じられてしまう可能性があるためです。
HTMLで商品画像や興味を引き立てるアイキャッチなどを入れて、ひと目見ただけで感情を動かせるメールにすることを意識しましょう。
テキストメールを使いたいシーン
・営業担当者が個人名義で送るメール
・企業向けのBtoB商材の提案 など
- 営業担当者が個人名義で送るメール
- 企業向けのBtoB商材の提案 など
テキストメールを使いたいシーンは、おもに営業担当者が個人名義で活動するときや企業間で取引するときです。
たとえば、親しい営業担当者からHTMLでガッツリと装飾されたメールが届いた場合、個人向けの提案だったとしても、営業メール感が強すぎて不快な気持ちになってしまうお客さまがいるかもしれません。
とくにBtoB商材は営業マンから顧客に対して直接提案することが多いため、通常のメッセージのやり取りをイメージさせるテキストメールのほうが、「自分に対して送ってくれているんだな」と思ってもらいやすくなります。
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